米品質・米特徴

新米おすすめ2019年!価格や特徴は?食味は特Aランク!

投稿日:2019年11月2日 更新日:

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新米の入荷が毎週になってきました。
私の店の倉庫もお米の量が増えてきています。

この時期から年内は新米の食味や品質をいろいろ調べるために
入荷する新米の種類も通常より多くなります。
まさに、米屋という感じになっています。(笑)

 

とはいえ、例年より私の店への新米入荷が遅れています。
昨年の今頃はあの新米を販売していたのに
そのお米が今年はまだ未入荷だったりしています。

相次ぐ災害の影響もあるのでしょうか
産地でもお米の集荷が例年のように思うようにいっていないようです。
ただ、それでもお米が消費者の皆さんに滞っていないのは
お米が以前より売れなくなったからです。(苦笑)

今年の新米ですが、このブログでも再三説明しているように
品質の悪い産地が多くて困っています。

収穫量も政府が発表した作況指数よりも実際はもっと悪いと思います。
ちなみに10月15日に発表された全国の作況指数は99で「平年並み」でした。
9月15日に発表されたときは101だったので2下がってはいますけど
もっとだと思います。

そんな今年の新米事情ですが、それでも今現在収穫されたもので
美味しいお米もあります。
現在私の店で入荷している新米で美味しいお米を紹介します。

 

2019年産新米で美味しいお米

まだ、全ての新米が出揃っていませんのであくまでも現在入荷した新米の中からです。

今年の京都府や滋賀県のお米は高温障害の影響で粒が小さいもの、ひび割れているもの、乳白粒が目立ちます。
私の店では基本的にお米の品質検査で一番評価の高い1等米を仕入れるようにしています。

ですが、今年はその1等米でもほんとうにこれ1等米?と首をかしげたくなるようなものがあります。
もちろんこれは、京都や滋賀に限ったことではなく全国的にそういうお米が多いです。

ただ、そんなかで先日入荷した2種類はおおむね良好なお米だったので紹介しましょう。
でもこんなこと書くとその品種が品薄になるかも知れません。(苦笑)
そこはまぁ、その同じ府県でも地域や生産者が違うと変わりますのでいいかな。

今回は、滋賀県産で良かったお米を紹介します。

コシヒカリが例年より小粒で乳白粒も目立ったので今年の滋賀県はよくないなと感じていました。
キヌヒカリという品種はもう一段悪い状態です。

しかし、滋賀県って日本一の湖、琵琶湖のイメージが強くて土地が少ないように感じますが
近畿地方の中では意外と多くのお米を作っているんですよ。
品種の数も多いのでこっちの品種がだめでも後で収穫されるこの品種は良かったということがあります。

今年がまさにそうで、良いお米が入荷しました。
まぁ、毎年仕入れている品種ではあるのですが、はじめにきた滋賀県産のお米が良くなかったので
他の品種に関しても今年の品質にはあまり期待していませんでした。

が、先日入荷した新米2品種は良いですね。

夢ごこち

このお米は低アミロース米に分類されます。
とはいえ、同じ低アミロース米のミルキークイーンという品種みたいに
もち米に近い粘りやもちの匂いがするまではいきません。

言葉で表現するのは難しいですが、しいて言えばコシヒカリの粘りをもう少し粘らせた感じでしょうか。

この品種のキャッチフレーズが「コシヒカリを超えるお米」と言われていたこともあります。
味もよく、粘りと軟らかさがコシヒカリを超えるということからこういわれています。

滋賀県産の夢ごこちの新米を入荷しましたが、今年は粒がパリッとしていました。
なんか、品質の悪いお米を見る機会が多かったせいか、粒が大きく感じました。

ただ、精米したときに生米があまり白くならなかったので心配しましたが
試食で炊飯したところ、なんの問題もなく白いきれいなご飯に炊き上がりました。

試食しましたが、今年食べた滋賀県産のお米のなかでは
間違いなく1番美味しかったですね。
この生産者の夢ごこちがそんなに多くないのでいつまでつづくかわからないですが
他の生産者の夢ごこちも品質や食味が良い事を祈ります。

と思っていたのですが、滋賀県産の夢ごこち収穫が悪いようです。
現在のところ、次回入荷の予定がありません。
売切れ御免!になりそうです。

滋賀県産夢ごこち5㎏はこちらです!

私の店では、京都丹後産の夢ごこちもあります。
こちらは今のところ滋賀県産より在庫があります。

京都府丹後産夢ごこち5㎏

 

 

きぬむすめ

そして、もうひとつがきぬむすめという品種のお米です。

この品種は高温にある程度耐久性がある品種です。
島根県で多く作られていますが、西日本では温暖化対策として
けっこう作付けされています。

品種名からもわかるように
母がきぬひかり、父が祭り晴という品種から誕生しました。

この品種自体は、平成16年に開発されていますから
新品種というほど新しくはないですが
数が増えてきたのはここ数年です。

で、滋賀県産のきぬむすめの新米を入荷しました。
玄米を精米する前は米袋を恐る恐る開けたのですが
その粒をみた瞬間「いけるやん!」

いやぁー、良かったです。
というのも、このきぬむすめの生産者は毎年良いお米を作られています。
今年もすでに、この生産者のコシヒカリを先に入荷していました。

しかし、例年ならとても品質の良いコシヒカリなんですが
今年は例年に比べて、粒が小さく乳白粒もちらほら混じっていました。
検査は1等米でしたが毎年みている生産者だけに今年の高温障害の深刻さがわかりました。

ですから、きぬむすめの玄米を見た時は安心しました。
早速精米しましたが、粒もしっかりしていて大丈夫でした。
こちらも少し生米が白くならない感じがしましたが、
精米を炊飯すると、美味しくて歯ごたえのある粘りが心地よい食感でした。

まずこれで滋賀県では2種類良いのを確保できました。
と思いましたが夢ごこちは産地の在庫が少ないです。

きぬむすめはしばらく続きそうですが、生産者によってはばらつきがありそうですね。

ただ嬉しいことに、滋賀県ではまだまだいろいろな品種を植えていますので
今後も品質の良いお米を仕入れられる予感はしています。

滋賀県産きぬむすめ5㎏はこちら!

 

2019年新米の価格は?

ところで気になる新米の価格ですが今年はどうなんでしょうか?

消費税も10%になったことで家計にはいろいろ負担が増えました。
まぁ、幸いにもお米は8%のままでしたがそれは消費税のお話です。

お米の本体価格はどうなったのでしょう。

実は、今年で5年連続してお米は値上がっています。
「今年で」という言い方でわかるように、今年も価格が上がっています。

でも不思議です。
昨年産からお米の減反が廃止になっています。
はっきり言えばお米を作りたいだけ作っても良いということです。

なのに、作らない。

なぜ?

たくさんお米を作っても売れないからです。

そう、簡単な話です。
それだけ日本人がお米を食べなくなってしまったんですね。

だから、好きなだけ作ってしまえば売れ残る
価格を安くして販売しなければいけない
それじゃぁ、ちょうどいいくらいの数だけ作ろうということです。

それと、家畜のえさにする飼料米に補助金がけっこうでるので
人用は作らなくても飼料米を作る生産者が増えています。
いつもで補助金を出すかにもよりますがこれも影響が大きいですね。

ま、どちらにしても今年のお米も価格は上がっています。
さらに上がるか、または余ってきて下がるかは、はっきりわかりませんが
今のところ、さらに上がる可能性が大です。
とくにお手頃価格のお米から高いお米へと順番に上がっていきそうです。

 

それに、お米は消費税増税が関係ないように思われるかもしれませんが
お米の袋、流通経費などは2%アップになっています。

昨年と同じ米価でもその分は上がっているのです。
それに加えてお米本体も今のところ高いです。

品質が悪いお米が多いのに価格は上がってしまっている。
販売する米屋としてはとても困っています。
ただ、先ほど紹介した2品種のように各産地でも品質がよく食味もいいお米があります。

私としては、そういうお米をいち早くそして年間を通じて販売できる量を確保するよう心掛けています。
今年のような場合は、単一品種よりも米屋の技術が試される高品質のブレンド米の方がいいのかもしれません。

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