魚沼コシヒカリに並ぶハイブランド米として誕生した新之助(しんのすけ)
コシヒカリとは違った食感、食味で人気のあるお米です。
夏の猛暑や台風による影響でコシヒカリの品質が最悪とも言われている新潟県ですが
新之助の新米の出来はどうだったのか
気になるあなたに品質や食味など紹介いたします。
目次
令和5年産(2023年)新米新潟県産新之助の価格
令和5年産(2023年)の新之助の価格は昨年に比べて上がっています。
とはいうものの、もともと価格が高めのお米なので大幅な値上げにはなっていません。
他の産地品種のお米の値上げ率が高いこともあり
新之助の値上げ率は低く感じます。
小売価格は据え置きという販売店もあるのではないでしょうか。
私の店でも昨年と同じ販売価格でと考えています。
令和5年産(2023年)新米新潟県産新之助の品質
令和5年産(2023年)の新之助の品質は昨年に比べて悪いです。
今回入荷した新米は1等米でしたが昨年の1等米に比べると落ちます。
同じ1等なのに違いがあるのもおかしいと感じられるでしょうね。
農産物検査では米粒の外観で評価されます。
上位から1等、2等、3等、規格外とランク付けされます。
検査規格はしっかりと決まっています。
ただ、人間が判定するのでどうしても全体的に品質の悪い年は
目が慣らされるというのでしょうか等級も甘くなるように思います。
私の感じたものですが。
大粒が特徴のひとつの新之助ですが本来の米粒よりも少し小粒です。
粒の張りもなく少し細く感じました。
玄米でも白い部分がある米粒がちらほら見られます。
上の画像玄米を精米すると
精米時に砕ける粒もあり1等米とはいえ品質は良くないですね。
白い部分のある米粒が目につきます。
部分的なのでコシヒカリに比べると数段良いです。
ただ、本来粒ぞろいの良い新之助としてはばらつきがあります。
もちろん今回私の店で入荷した地域の新之助ですから
全ての地域の新之助が同じ品質とは言えません。
ただ、今年は概ねこのような品質の新之助が多いのではないかと考えられます。
令和5年産(2023年)新米新潟県産新之助の食味・食感
令和5年産(2023年)の新之助の食味は昨年に比べると良くないと感じました。
美味しいお米ではありますが、昨年に比べると食味、食感とも落ちます。
新之助は大粒でコクと甘みのあるお米として評価されています。
ところが、今年の新之助は粒が通常よりも小粒です。
少しやわらかい感じで特徴のひとつである粒感がいまいち感じられませんでした。
水加減をもう少し控えめにすればよかったのかもしれません。
ちなみに、当店の試食はすべての品種で同じ重量の水にしています。
高温の影響で粒がもろくなっていたり、乳白粒の混入が多いのが原因かもしれません。
粒感が感じられないということの影響かもしれませんが
甘みもそれほどではなく水っぽく感じました。
もっとも、新米とれたての場合は水っぽく感じることもあるので
もう少し後になってくると甘みが増してくるかなと期待したいですね。
新米の新之助に限らずどのようなお米でも
美味しいご飯をたべるには水加減や浸ける時間など
いろいろ工夫する必要があります。
好みもありますから、今年の新之助が美味しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
まとめ
令和5年産(2023年)の新之助の価格は少しだけ高くなっています。
とはいえ、ほとんど昨年並みに近い価格です。
品質は昨年に比べると悪く、夏の高温の影響で粒が小さく
乳白粒も少し見られます。
精米すると砕けたりひびが入ったりする粒も散見されます。
食味は昨年よりも粒感がたよりなく、甘みも少し足りなく感じました。
とはいえ、今年の新潟県産の品種のなかでは品質の良い方だと思います。