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ヒノヒカリというお米美味しいの?
ヒノヒカリという品種のお米をご存知でしょうか?
先日お客様からヒノヒカリという品種の評判について質問がありました。
というのは、来店されたそのお客様が店に置いてあったヒノヒカリの玄米袋をみて「このお米美味しいの?」と聞かれたのです。
私は、「美味しいですよ、以前料理の情報メディアが主催するお米の食味会で奈良県産ヒノヒカリが魚沼産コシヒカリなど全国から選ばれた良食味米と同等もしくはそれ以上に美味しいと評価されたこともあります」
「それに、全国の米食味ランキングで最高位の特Aランクに数回なったことのある西日本では数少ない産地のお米なんですよ」とお答えしました。
そして、そのお客様は「それじゃ1回そのお米を食べてみるよ」と購入していただきました。ありがとうございました。
数少ないヒノヒカリ
今回お買い上げいただいたヒノヒカリは奈良県産で明日香村というところで作られた農薬や化学肥料を、その地域の普通に栽培する半分以下しか使用しない特別栽培米という玄米でした。
購入されたのは玄米ではなく、玄米を白米に精米したものです。
今回入荷していた玄米は明日香村(あすかむら)というところでしたが、特別栽培米のヒノヒカリとして発注していますので、その時ごとに入荷する産地が違います。
本当は細かい地域まで指定したいのですが奈良県の場合ちょっと事情があります。
奈良県でヒノヒカリは一番の主力品種です。
しかし、もともと奈良県ではそんなに多くお米を作っていないのです。
そんなに多く作っていない産地で、さらに少ししか作っていない減農薬減化学肥料の特別栽培米ヒノヒカリなので地域を指定しても数がないのです。
ある意味、希少価値のあるヒノヒカリということになるのですが一つの地域だけではすぐに品切れになるので奈良県全体からという感じで仕入れています。
ヒノヒカリはいろんな産地で作られています
奈良県ではお米自体の作付け面積が少ないですが
全国的にみて、ヒノヒカリという品種は多く作られている品種です。
近年品種別の作付け率では、コシヒカリ、ひとめぼれについで3位です。
私の記憶が間違っていなければここ数年、いやそれ以上ずっとこの位置ではないかと思います。
それほど、多くつくられています。
もともと、平成元年に宮崎県で開発されデビューしたヒノヒカリですから
九州地方で多く作付けされています。
そんなことから、ヒノヒカリという名前も
陽(ヒ)は西日本、吸収を表し。待望の良食味品種であり、その飯米は光(ヒカリ)輝くことを表現しています。
父にコシヒカリ、母に黄金晴という品種から誕生しました。
中生(なかて)品種といって収穫されるのがコシヒカリよりも晩いので九州地方でも10月中旬にならなければ収穫できません。
7月にコシヒカリが収穫される宮崎県ですらヒノヒカリは9月下旬の収穫です。ま、田植えの時期も晩いですけどね。
作り方でさらに美味しいお米に
ヒノヒカリに限らず栽培方法の良し悪しで美味しいお米になりますし、それほどでもないお米にもなります。
私の店では奈良県産の特別栽培米ヒノヒカリ以外にも
高知県本山町という産地のヒノヒカリも契約して入荷しています。
このヒノヒカリは「土佐天空の郷」(とさてんくうのさと)というブランド名で「にこまる」という品種と2種類が作られています。
厳格な基準に合格したお米だけが土佐天空の郷として、デザインの決まっている玄米袋を使用することが許されています。
不合格なら、土佐天空の郷の玄米袋は使用できません。
ですから、お米作りの手を抜くと土佐天空の郷として販売できないことになります。
生産者の皆さんは、日々美味しいお米作りに真摯に取り組んでおられます。
またこの地域は棚田です。さらに農薬や化学肥料を減らした特別栽培米なので米作りも通常よりも大変な作業になります。
ですが、そんな棚田で手をかけている特別栽培米だからこそ美味しさもひとしおです。
通常ヒノヒカリは少し小粒なんですが、この地域のヒノヒカリは大粒です。
それもそのはず、玄米を通常よりも粗い網目でふるいにかけしっかりした粒だけを厳選しているからなんです。
それだけこだわった産地のお米は、テレビや雑誌など様々なメディアで数多く取り上げられています。
そういう宣伝効果もあるのでしょうか、私の店では、ネット販売も少ししているのですが全国各地のお客様からご注文があります。
このヒノヒカリも売り切れることもあり、お客様にご迷惑をおかけすることもありますがそれだけ人気のあるお米だということなのでご容赦ください。
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