福井県を含む北陸地方は美味しいお米がとれる産地としてもしられています。
そして、福井県といえばコシヒカリ発祥の地です。
近年ではコシヒカリを超えるお米として「いちほまれ」という新品種も開発しています。
でも平成19年にデビューした「イクヒカリ」という品種はあまり知られていません。
いったいどんな品種なのでしょうか?
それに新米のイクヒカリの品質、食味や食感はどうなっているでしょうか?
目次
イクヒカリ(福井県産)という米の品種
イクヒカリというお米の品種はどれだけ知られているでしょうか?
たぶん米を扱っているお店でも知らない方、食べたことのない方が多いのではないでしょうか。
福井県農業試験場 水稲育種部 育種研究グル-プによって平成2年(1990年)~平成14年(2002年)の研究期間を経て開発されました。
イクヒカリの名前の由来は食育、幾久しく光輝くなどの意味からつけられたようです。
イクヒカリの特徴は(株)米穀データーバンクが発行している米品種大全5から一部抜粋すると下記のような説明です。
食味は粘りが強くコシヒカリと同等。冷めたときの食味はコシヒカリ以上との評価も。アミロース含量はコシヒカリよりも1%ほど低く、タンパク質含量は同程度。玄米の外観品質もほぼ同等。千粒重はやや重い。(一部抜粋)
アミロース含量が低いほど粘りがあるお米です。
タンパク質含量が低いと美味しいお米とされています。
千粒重というのは文字通り千粒の重さです。
重いということは一粒が中味までしっかりしているということですね。
確かに粘りというか軟らかい感じのするお米です。
それにコシヒカリほど値段も高くなくコストパフォーマンスの良い米だと私は感じています。
私の店では、取り扱いの卸さんがあるので毎年仕入れています。
とはいえ、新米が収穫されてしばらくの期間販売できる程度の数量しかありません。
どちらかというと、全国的に新米が収穫され店頭に並ぶ頃にはなくなってしまうお米です。
もっとも福井県以外でも作られていますから年間を通じて販売されているお店もあるかも知れません。
イクヒカリ(福井県産)新米の品質は?食味や食感も!
上の画像は新米のイクヒカリの米粒です。
イクヒカリ(福井県産)の新米の品質はどうでしょうか?
新米イクヒカリの品質
農産物検査では2等となったイクヒカリですが、今年はけっこう良い出来だと個人的には思います。
外観に重視をおく農産物検査では上位から2番目の2等米の新米入荷でしたが全然問題ないと感じました。
上記のイクヒカリの米粒の画像を見ていただいてもそんなにひどい粒はないように思いませんか。
ここ数年高温障害の影響で1等米より2等米の率が多いですが、昨年の2等米と比べても今年の方が品質は良いですね。
新米イクヒカリの食味
食味はほど良い甘みがあり美味しかったです。
2等米でも食味は1等米で通用する美味しさでした。
上記にもありましたが、冷やご飯になると甘みが増したように感じました。
新米イクヒカリの食感
粘りのあるのが特徴にあげられています。
ここ数年は高温障害で粘りというよりはやわらかいという感じが多かったのですが今年は粘りのある軟らかさとなっています。
だからでしょうか甘みが良いように感じます。
福井県はいろいろな品種のお米が作られています。
コシヒカリ、いちほまれとは少し違う手ごろで美味しいお米イクヒカリのような品種をもっと作って欲しいものですね。