各産地で毎年新しい品種の開発が進んでいます。
なかには変わった名前の品種もありますね。
ところで品種とは別に銘柄ということもありますよね。
違いはいったいなんなのでしょうか。
目次
品種と銘柄は違うの?
品種と銘柄の違いなんですがご存知でしょうか?
品種は、コシヒカリやひとめぼれ、あきたこまちと言ったお米の名前です。
こちらは、あなたも聞いたことがあると思います。
最近でもいろいろユニークな名前が新品種で命名されています。
銘柄は商品名と考えればいいでしょうね。
例えば、滋賀県のお米は近江米(おうみまい)昔は江州米(ごうしゅうまい)と呼ばれていました。現在も江州米と印刷された玄米袋を使用している農家さんもいらっしゃいます。
これは、江戸時代は品種名でなく国の名前が銘柄になっていた名残です。
取引や流通もこの銘柄で区別されていました。
現在では、都道府県別の産地品種銘柄を米袋などに印刷されています。
ひとつは、都道府県によって重複している品種を作っていることがあるからです。
例えば、京都府産コシヒカリや滋賀県産コシヒカリ、新潟県産コシヒカリなどですね。
最近ではもっと細かく、京都府丹後産コシヒカリや新潟県魚沼産コシヒカリなどがあります。
あなたもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
お米の品種名「ひらがな」と「カタカナ」の違い
品種改良から生まれた新しいお米には名前が付けられます。
ま、当たり前ですけど名前がないと区別できませんからね。
品種改良を日本では明治時代から国が主導して行ってきました。
はじめは新品種に農林番号というものが付けられていました。
ですが、品種の数が増えてくると番号だけでは紛らわしいのでカタカナ6文字以内の品種名がつけられるようになりました。
コシヒカリは農林100号、ササニシキは農林150号です。
正式にはコシヒカリもササニシキもカタカナです。
でも、米袋などには「こしひかり」「越光」など印刷されたものもあります。たまに英語なんて袋もあります。
別に中味がコシヒカリで表示がきっちりされていれば問題はありません。
戦後になると、国とは別に都道府県が独自に品種改良に取り組むようになりました。
あっ、ちなみにコシヒカリは越南17号、ササニシキは東北78号の番号もあります。
都道府県と国が育成した新品種を区別するため、国の新品種はカタカナ、都道府県はひらがなか漢字で品種名がつけられるようになりました。
秋田県のあきたこまちなどですね。
1991年以降は、この決まりもなくなり自由な名前がつけられることになり近年では公募で名前が付けられる新品種も増えてきました。
つや姫、ゆめぴりか、いちほまれ、等々多数あります。
商品名で感じが違います
例えば産地銘柄でも滋賀県産コシヒカリを近江米コシヒカリや江州米コシヒカリと販売するとどうでしょうか。
近江米や江州米と販売して滋賀県産とわかってくれるでしょうか。
近畿地方の方ならわかるので近江米コシヒカリの方を買うかも知れません。
ご高齢の方なら江州米コシヒカリの方がなじみがあるので良いかもしれませんね。
でも知らない人なら滋賀県産コシヒカリを選びそうです。
新潟県産コシヒカリを越後コシヒカリとしてはどうでしょう。
二つあれば新潟県産コシヒカリを選ぶのではないでしょうか。
その地域年代によって商品名で売上に影響することもあるでしょうね。
現在では米の品種数も、もち米や酒米も含めると850種類近くあります。
ま、名前の登録はされていても現在は作られていないものもたくさんあります。
それでも実際に主食用として多く栽培されているもので約270種類はあるとされています。
近年は、1産地でも複数の品種のお米を作っているので産地品種銘柄で販売するのが多いですね。
消費者の方々も覚えきれないほど新品種も毎年開発されています。
単品販売も良いですが私の店のように厳選、試食を重ねたブレンド米もいいですよ。
全国のブレンド米の名前まで数えると販売されている商品名ってすごい数になるでしょうね。
もう、わけわからんっていう感じでしょうか(笑)
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