お米に1等米とか2等米ってありますが違いは何ですか?
このお米は1等米です。なんてことを見聞きしたことはないでしょか。
お米は農産物検査を受けて等級をつけてもらいます。
主に外観を重視する検査ですが、収穫されたその年ごとに検査が行われています。
検査を受けない農家もいますが、そういうお米は未検査米として扱われます。
検査を受けたかどうか、検査を受けた結果等級がどうかということです。
目次
お米の1等米って何?
インターネットでお米を販売しているお店で、よく「1等米を使用」とか「1等米だけを」とか見出しによくありますね。
ところでこの「1等米って、いったいなんですか?」こんなご質問をいただくことがあります。
各農産物によって等級はいろいろあります。
お米の場合も農産物検査を受けて玄米の検査規格にそって品位項目ごとに評価し等級を付けていきます。
玄米の検査規格
1等、2等、3等、等外、規格外とあり
1等米が1番品質が良いとされています。
品位項目って何?
普通の玄米の場合は
整粒、形質、水分、被害粒、着色粒、
未熟粒、死米、異種穀粒及び異物です。
順番にせつめいしますね。
整粒は
字からもわかるように
整った粒であるものです。
形質は
数値で示すことのできない品質評価で
1.皮部の厚薄
米粒の外側皮の部分の厚い薄いです。
2.充実度
粒の厚みの大小です。
3.質の硬軟
粒の水分含有が大きいか小さいかです。
4.粒ぞろい
その品種ごとの粒の大きさがそろっていることです。
5.粒形
その品種の特長を有しているかです。
6.光沢
その種類特有の活力ある光沢かどうかです。
7.肌ずれ
粒面が部分的に剥離しているものです。
8.心白
粒の中に白色不透明な部分があるかです。
9.腹白の程度
米粒を縦にした凹んでるほう下部分が白色不透明である。
こういう部分を総合的に見て判断します。
水分は
米の水分量が適正かどうかをみます。
水分の測定は、電気水分計を使用します。
被害粒は
被害を受けた粒です。
虫、カビ、細菌や物理的障害などによって損傷を受けた粒です。
損傷の軽微な粒は被害粒にはしません。
着色粒は
米粒が虫、水、熱、カビ、細菌などにより一定以上着色しているもの
未熟粒は
死米、被害粒を除いた、成熟していない粒です。
死米は
粒の大部分が粉状の粒になっていて光沢のない粒です。
異種穀粒は
普通の玄米以外のことで、もちの玄米や麦、もみ、ひえなど雑草の種子です。
異物は
ま、異なるものです。(笑)
石やガラス片、金属片、プラスチック片などです。
これらの項目から規格にそって等級を付けています。
これ本当に1等米
上記のような検査をうけているので1等米の品質は安心できると言いたいところですが・・・・
ちょっと違うときがあります。
近年全国的に天候不順な年が多く品質の悪いお米が多い年も増えてきました。
その影響もあるのか検査が厳格にされていないお米が増えたように感じます。
品質の悪いお米が多い年は悪いのばかりみているので、ちょっとよさそうなお米をみると等級をよくしてしまうのか。
それとも顔見知りの農家さんだとちょっと検査を甘くしているのかわかりませんが、これはちょっとひどいなという1等米も入荷することがあります。
あまりひどい場合は現物を産地に送り返しどういう検査をしているのか問いただすこともあります。
だってそれを1等米ですと言ってお客様に販売するのは私ですから。
私の店の信用問題になりますからね。
人間がしていることなので仕方ないかもしれませんがちゃんとした規格がある検査なので厳格にしてほしいですね。
もちろん産地によって違いますよ、厳格にされている産地はたくさんありますからね。
ちなみに、このブログの写真の検査証明書はちゃんとしているところですよ。
1等米だけどそんなに美味しくない
1等米だけどそんなに美味しくなかったという声を聞くことがあります。
そうなんですよね。
1等米って上記のように米粒の外観が主なんです。
そのお米の産地品種を証明するのと、そのお米がどの等級になるかを検査します。
食味が美味しい証ではないのです。
だって品種によっては、もともとそんなに食味の良くない品種でも1等、2等と等級がつけられます。
食味はお米の品種によって違います。
ただ、等級が1等のお米は基本的に品質が良いことは間違いないのでその産地の品種の中では美味しいお米の確率が高いと言えます。
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