お正月に限らず、お餅(もち)が好きな方は年中召し上がっていますよね。
美味しくいただくお餅(もち)ですが、その栄養・効能に意外と優れた効果があるんですよ
目次
お餅は太りやすいの?
お餅は太りやすいの?
そんなことは、ないですよ。
お餅と上手に付き合えばお米よりも太りにくくて、健康長寿を目指すのに理にかなった食べ物なんです。それに、栄養素も豊富でパワーに源にもなるスーパーフードです。
お餅の原料米のもち米にはカロリーを消費してくれる太り難くさせる栄養素が含まれているんです。
先日、ついていたテレビからお餅は太りやすい!食べ過ぎになる!という声がもれてきました。
別に見ていたわけではないのですが、お餅という文言が気になりそのテレビをじっくり見ることにしました。
テレビ朝日の「林修の今でしょう講座」という番組で、お餅のスゴいパワー&食べ方 徹底解説SPという題名で特別番組の一部のようでした。
時期的にも12月でお正月前ということもありお餅をとりあげたのかな。
私の店では実店舗だけすがお餅を毎年販売しています。滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)という最高級といわれているもち米の品種100%で作っているお餅で非常に人気があります。
そんなこともあり、この番組を最後まで見ることになりました。知っている栄養素や効能がありましたが、新しい発見もあり、けっこうおもしろかったので内容をちょっとご紹介しますね。
お餅のスゴいパワー
お餅は太りやすい、食べ過ぎが気になる。
こんなことを心配する声が多いことは事実です。私もお客様に直接お聞きすることもありその都度「なんでも食べ過ぎると太りますよ」と答えていました。
今回この番組では、そんな思い込みを覆すだけでなくお餅のもつすごいパワーも紹介していました。
この講座を受け持ったのは、川本徹先生(みなと芝クリニック院長)で名医として知られているそうです。私は知りませんでした。(笑)
番組の冒頭この先生が
大きな手術のある日は朝食にお餅を3個食べるとおっしゃっていました。
3時間くらいの手術ならもつが15時間くらいの手術になるともたない、ところがもちを3個食べると飲まず食わずでも続けられる。非常に腹持ちが良いので先生の同僚のお医者さんも手術前には食べて臨んでいるそうです。
ここで私は、「他の病院の先生も手術前にお餅をたべるのかな」と思いました。(笑)
アスリートの方でもお餅を食べられている方がいます。シドニーオリンピック金メダルの高橋尚子さんで勝負飯としてレース前にお餅を食べていたそうです。餅にはそれだけパワーがあるということですね。
確かに、お餅でなくてもマラソン選手の間では試合が近づくとごはんなど炭水化物の量を増やしていきスタミナ切れをなくす調整をされている方も増えているようですから。
お餅と普通のお米の比較
カロリーはもち米の方がやっぱり多いのですよ。
お米100gあたり168キロカロリー 、もち米202キロカロリーです。
では、なぜお餅の方が太り難いのか?
もち米と白米では入っているでんぷんが違う為、餅はネバネバになります。
それは、アミロペクチンといわれていて、もち米はアミロペクチン100%です。
お米を炊いた時にできるねばねば成分で、もち米の方がよりねばねばになります。
普通のお米は、このアミロペクチンが約80%でアミロースが約20%です。
そして、このアミロペクチンは消化吸収されにくいので、アミロペクチン100%のお餅はお米に比べて消化吸収されにくいのです。
ですから、「お腹がいっぱいだな」という感じが普通のお米よりも長く続くきます。
普通のお米は一粒一粒入ってくるので消化酵素で消化されやすい
しかし、お餅はある程度のかたまりになって入ってくるので消化酵素が浸透しにくく消化に時間がかかります。長時間胃の中に残るので余分な間食を減らしてくれるということです。
なるほど、でも食べ過ぎはいけませんよね。
お餅の適量はどれくらいなんでしょうか?
普段食べるのが白米茶碗1杯なら、お餅2~3個食べても大丈夫ということです。
そんなに食べられるのですね。でも食べ過ぎが心配ならお餅2個くらいかな。
お餅(もち)と小豆でスーパー健康長寿
82歳のおじいさんで水泳の世界記録を持つスーパー健康長寿の方がVTRで出演されていました。あな体形をみたらおじいさんは失礼かも(笑)
その方がお餅と一緒に食べていたものとは?
毎朝練習前にお餅を食べているそうです。その食べ方がお汁粉でした。
実は、小豆には疲労回復効果があるビタミンB1が豊富に含まれているので、持久力のつくお餅と一緒に食べて一日元気に活動するという理にかなった食べ物なんです。
そのスーパーおじいさん曰く「朝のトレーニングのときかなり体にはきいていると思う」でした。
腹持ちと持久力 = お餅(アミロペクチン)ですね。
お餅(もち)のもう一つのすごい栄養素
肥満抑制に期待できる栄養素パントテン酸です。
パントテン酸とは
食べ物から摂ったタンパク質、脂質、糖質をエネルギーにするために分解してくれる成分なんです。(様々な栄養素をエネルギーに変えてくれる成分)
普通のお米にもパントテン酸は入っているのですが、もち米よりも少ないのです。
パントテン酸含有量100g当たり
白米0.25mg お餅0.34mg 約1.5倍もち米の方が多い
食べるときにカロリーばかりを気にされますが、カロリーそのものがすぐ脂肪になるということではないのです。そのカロリーがちゃんとエネルギーに変換されれば脂肪にはならないので、その変換を効率よくするのがこのパントテン酸なんです。だからお餅は太りにくいんです。
パントテン酸のパワーは、カロリーをエネルギーとして変換するため脂肪の蓄積を予防してくれるのです。
お餅は風邪予防にも効果的なんです。
体内の代謝機能を上げてくれる働きもあり、お餅を食べることにより体温を上昇させ免疫力を上げることにも一役買ってくれている
(代謝機能を高め免疫力アップにも期待できるんです。)
お餅(もち)の正しい作り方
お餅が冷めないよう素早くつく
餅つきに使う道具を湯煎で温めておく
ただ、近年では都市部ほど昔ながらの餅つきは見られなくなりましたね。
お餅を上手に焼く
フライパンにアルミホイルをのせ、その上で焼くとこげつきにくくなる、もち全体に火が通りますしこげめもちゃんとつきます。
一般の方がお餅と一緒に食べる食材ベスト10は
1、きなこ 2、砂糖醤油 3、海苔 4、あんこ 5、大根おろし
6、みたらし 7、納豆 8、チーズ 9、ずんだ 10、ごま
私は、この中にはなかったのですが七味醤油でいただきます。
名医が選ぶ お餅と食べたい食材 BEST3
さあ、ここからは名医が選ぶお餅の食べ方です。
年末年始はお酒を飲む機会が増えますよね。ついつい飲み過ぎて二日酔いや肝臓に負担がかかり体調不良をおこすなど注意が必要な時期なんです。
肝臓を守ってくれる栄養素を持つ食材
3位 お餅×大根おろしのスゴイパワー 肝臓に良い
大根おろしなどのビタミンCと一緒に摂ると肝臓の解毒作用がアップ
ねぎを足すとより高い効果が期待できます。
大根おろしは、消化作用を高めるアミラーゼや葉酸など健康効果の高い栄養素が豊富です。特に解毒作用を高めてくれる栄養素ビタミンC。肝臓の抗酸化作用を高めてくれる効果があります。
アルコールの分解を助けてくれます。二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを排出を促す作用もあるんです。
ポイント!
大根おろしのビタミンCとお餅のパントテン酸を一緒に摂ることがポイントなんです。
パントテン酸はさまざまな栄養素の働きを助ける。パントテン酸がビタミンCの働きを助け肝機能を強化します。
そして、ねぎに含まれる「アリシン」が肝臓の有害物質を体外に排出してくれる。
ここでお餅とビタミンCを合わせた料理をご紹介。
昨年のお餅の年間支出金額が日本一だった福井市3294円
ちなみに、2位富山市2946円3位金沢市2721円
老舗のお餅屋さんのおばあさん93歳がVTRで登場。なんでも、ここ数年風邪をひいていないというからとてもお元気です。見た目やお話を聞いていてもとても93歳には見えませんでした。
福井ではお雑煮にかぶを入れるらしいんですよ。お雑煮の具材としてかぶは一般的で、かぶら雑煮というのはどうやら定番料理。かぶは大根同様ビタミンCが豊富ですから相性はばっちりです。
このおばあさんですが、いつもお餅は2つくらい食べるそうで、この日のお雑煮も完食されていました。おばさんから若いスタッフにお餅なん個食べると逆に質問していて、3っと答えた若いスタッフに「少ないわ」と笑いながらおっしゃっていました。(笑)
2位 お餅×チーズのスゴイパワー カルシウム
タンパク質とカルシウムが骨を丈夫にしてくれる
海苔と合わせるとさらに効果的
冬場は高齢者にとって骨折の増える時期です。気温が下がることで筋肉や関節がかたまり少しの段差でもつまずいてしまうのが原因です。
骨を作るのに必要な栄養素はカルシムとタンパク質です。骨の40%はタンパク質でできてます。チーズは乳製品なのでカルシウムが豊富に含まれています。というのもチーズは加工段階で濃縮されるため牛乳の5倍~10倍カルシウムが含まれていると言われています。
お餅には白米の1.5倍タンパク質が含まれていると言われているのでチーズと合わせることによってより骨に必要な栄養素を効率よく吸収できことになります。
そして、海苔を巻くことによって栄養効果がアップする。海苔に含まれる栄養素はビタミンK。
ビタミンKは、カルシウムとタンパク質を使い丈夫な骨を作り出す働きがあります。
磯部焼にチーズを巻くだけで、骨を丈夫にする理にかなった食べ方です。
食べていた芸能人の方々の意見としては、
「濃厚になりますね」「イタリアンみたいですね」
「これで体にいいんだから、最高ですね。」
「からだに悪くても食べたい」(笑)と非常に好評でした。
カロリーがちょっと高めになりますから、食べ過ぎにはご注意を!
さあ、ここでカルシウムをとる組み合わせの別の料理として新潟県のお雑煮が紹介されていました。
こちらは、老舗の和菓子屋さんのおばあさん年齢は90歳が出演です。急な階段をものともせず、手すりを持って軽快に降りていました。すごい。
お雑煮に塩鮭を入れ、骨に良い栄養素を効率よく吸収。
新潟市は塩鮭の年間支出金額が日本一、お雑煮に入れる具材の定番食材なんです。そこにいくらを乗せる鮭といくらの親子雑煮が定番料理だそうです。
いくらには、豊富なカルシウム。鮭には、ビタミンがたっぷりで、
鮭×いくら×お餅で丈夫な骨ができるということです。
1位お餅×きな粉
お餅ときな粉を合わせて食べると血糖値の上昇を抑え肥満を予防してくれます。
大豆が原料のきな粉には、栄養素が豊富に含まれています。水分をなくし粉状加工することで栄養素が凝縮されているからです。医学界でも注目されている食材なんです。
そして、注目するのが食物繊維なんです。
例えば、大さじ1杯のきな粉を食べますと豆腐3丁分の食物繊維を摂ることができるそうです。
そんな、きな粉とお餅を組み合わせると
ついつい食べ過ぎてしまう冬場に肥満抑制効果が期待できます。
その効果を、セカンドミール効果といいます。
朝食で大豆や麦などの食物繊維を豊富に摂ると血糖値の上昇を抑えることができます。朝食に食物繊維が多い食品を摂ると、昼食後の血糖値の上昇も抑えます。
次の食事にまで良い影響を与えるのでセカンドミール効果と言われます。
きな粉の効果はどれくらい続くのでしょうか?
データ的には3~4時間続くと言われています。朝食べたらお昼ごはんの間も続いていることになります。だから、非常にダイエット効果になるということです。腸内環境改善、肥満抑制ですね。
お餅(もち)をのどに詰まらせた時の対処法
水を飲むと余計に気管へ入り込んでしまう可能性があるので背中をたたく
食べるときも背筋を伸ばし正しい姿勢で食べることを心掛ける
できるだけ一人の時はお餅を食べないようにしましょう。
腹部突き上げ法
1、背後から抱き寄せ抱える
2、おへその少し上の位置で握りこぶしをつくる
3、握りこぶしをつかんで一気に持ち上げる(斜め上方に)
横隔膜を引き上げお餅を吐き出させるということです。
子どもさんの場合腹部突き上げ法は、やりすぎると内蔵損傷しますから10歳未満にはやらない方がいいです。乳児や妊婦さんにはやらないでください。異変を感じたらすぐに病院に行ってください。
この方法はちょっと慣れていないとなかなかできないと思います。それも緊急時にですから。お餅をのどにつめて亡くなる方もいらっしゃいますので、危険と思ったらすぐに救急車を呼んだ方が良いかも知れませんね。
お餅は小さく少しずつのどにつめないように召し上がってください。
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