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おにぎりの栄養
「おにぎりって栄養があるのですか?」
こんな質問を受けることがあります。
「ありますよ。元気になる食べ物です。パワーフードと言ってもいいくらいです」
おにぎりは、脳の栄養素であるブドウ糖を効率よく吸収できます。
さらに、体を動かすためのエネルギーがたくさん含まれています。
体を作るたんぱく質や食物繊維もあり具の組み合わせでさらなる栄養アップもできます。
具がなかっても、昔ながらの海苔のおにぎりはご飯との相性が抜群です。
海苔には、鉄やカルシウム、ビタミンB1やB2、ミネラルもたっぷりです。こうした普段は摂りにくい栄養素もおにぎりなら簡単に食べて摂ることができます。野外でおにぎりを食べるときなどは塩分補給の役割もします。
おにぎりをおすすめします。
米屋という商売をしているからでしょうか。1年のうち数回はおにぎりについて情報誌や業界紙で紹介されている記事を目にすることがあります。
米関連の読み物なのでおにぎりについては、毎回大絶賛です。(笑)
数例あげますと
「塩むすび」は日本人の知恵の結晶。
塩むすびの美味しさが日本人の健康を守り続ける。
おぎにりは日本人の「ソウルフード(魂の食)」です。
日本が誇る最高のファストフードなのです。
おにぎりは最高のスポーツ食。
ね、すごいでしょ。
ま、米関係なので当たり前と言えばそれまでなんですが、客観的に読んでみても「なるほどな」ということがたくさんあります。
朝ごはんにおにぎり
朝は食欲がないという人は多いかもしれませんね。でもおにぎりなら他の食べ物に比べて食べやすいですし、具を工夫することでおかずもいっしょに食べることができます。
急いでいるときもおにぎりなら手早く食べられるので、朝ごはんもしっかり食べられます。
朝にごはんを食べると脳にも栄養がいくのですっきりして体もシャキッとします。これで午前中の授業や仕事はばっちりですよ。
おやつにもおにぎり
おやつですが、スナック菓子やハンバーガーなどは、体に脂肪を取り込みやすい材料を使っています。
おにぎりなら手軽に食べられますし、大きさも、大きいもの小さいものと自分の食べられる量にできるので無駄がありません。
お米マイスターの情報誌に寄稿されている、ひまわり歯科医院の院長さんがおっしゃるには、成長期の子供にとって最も優れた栄養素はデンプン(炭水化物の一種)で、デンプンと水で子どもは育つのだそうです。
ですから、デンプンをしっかり食べさせないと、果糖や砂糖といった糖質を食べ過ぎることになり危険なのだそうです。
この院長さんが考える最も優れたおやつは、「おにぎり」と水やお茶です。
ご自身の娘さんが小学6年生になるまではおやつはおにぎりだと信じていたそうです。それほどおやつにおにぎりを実践されていたそうです。
歯科医ならではの見解として、大人がおやつを食べるときは、おなかを満たすのではなく、心を満たすために砂糖を食べたいのだから。たまに、その考え方の延長で、子育てに一生懸命なお母さんが、手作りおやつとしてオーガニックの小麦粉に黒砂糖や低温殺菌牛乳、有精卵などを使ってクッキーやパンを作って子どもに与えますが、結果として、お子さんを虫歯だらけにしています。添加物だらけのお菓子よりは良いかもしれませんが、おにぎりに比べたら、健康的なおやつとは言えません。
パンやクッキーは粉に砂糖や油を加えて作りますので、歯にくっついて歯垢を形成しやすく、目も当てられないような虫歯で来院されるお子さんがたくさんいらっしゃる。ということです。
スポーツにもおにぎり
炭水化物は運動能力を向上させる大切な栄養素です。
ですから、おにぎりはスポーツ時にその炭水化物を手軽に補充できる料理なんです。
水分豊富な炭水化物のご飯、ミネラル豊富な海苔、塩分補給のお塩、これに疲労回復に効果的なクエン酸の梅干し、タンパク豊富な鮭などの具を入れれば最高のパワーフードです。
朝ごはんでもお弁当でも間食でもいいですね。
おにぎりQ&A
ずっと以前にJA全中というところが発行していた情報誌におにぎりについての素朴な質問と答えが載っていたので紹介しますね。
Q1、おにぎりは炊きたてのごはんで作ると美味しいのよ、とお母さんが教えれくれましたが、手が熱くなります。どうして冷めたごはんでにぎってはいけないのですか?
A1、炊きたてのごはんには、粘りがありますね。この粘りは、お米の旨味とデンプンが溶け出したもので、美味しさの決め手となるのです。ごはんは冷めると、粘りがなくなるので、粘りのあるうちに握ることで、より美味しいおにぎりができます。熱いうちにといっても、やけどをするような熱さで握らないようにしましょう。手を冷たい水につけてから握ったり、ラップを使ったりすると、あまり熱く感じませんよ。
Q2、おにぎりは強く握った方がいいのですか?
A2、いいえ。強く握ると、ごはん粒がつぶれてしまったり、硬くなって、美味しいおにぎりになりません。でも、ゆるすぎてもくずれやすくなってしまいます。力を入れすぎないように、手早く形を作るといいですよ。
Q3、遠足のお弁当にはパンとおにぎり、どちらがおすすめ?
A3、パンを食べた時に、ごはんよりも早くお腹がすいてしまった、という経験をしたことはありませんか。これは、パンはごはんに比べて、体に入ったときに消化、吸収が早いからです。ごはんはゆっくりと消化、吸収されるので、元気のパワーがじっくり体にまわって長持ちします。とくに遠足や運動会など、体力を使う時のお弁当では、お腹がすきにくいことも大切ですから、パンよりもおにぎりがおすすめです。
Q4、おにぎりを作るときは、塩をしっかりつけた方がいいと聞きましたが、本当ですか?
A4、おにぎりの塩は、味付けだけでなく、いたみにくくする役割もはたしています。また、塩は消化、吸収を助け、筋肉や神経を刺激して、やる気をだす働きもします。とくに暑い季節のお弁当は、塩味がしっかりついたおにぎりがおすすめ。安心して食べられるうえに、汗をかいてばて気味の体を元気にしてくれますよ。
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