お米は田んぼで作られるもの。
ほとんどの人がそう思っていらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん農業が盛んな地域の方ならご存知でしょうが
実はそうでもないのです。
目次
お米って畑で作られてないんですか?
「お米って水田でしか作られていないのですか?畑では作られていなの?」
このような質問をいただきました。
で、なんでこのような質問をされたかというと
中学生のお嬢さんが水田をみながら「畑にお米ができている」と言っていたのを聞いて田んぼと畑の区別がわかっていないと感じたそうです。
そこで、「あれは田んぼ、畑ではないわよ」とおっしゃったそうです。
するとそのお嬢さんが「じゃ、お米は畑では作られていないの」と質問されたようです。
ですから、「そういえば、畑でお米って作られているのかな?」と考えて私に質問されたようです。
ありがとうございます。
お米のことは私に質問するという選択をしていただき光栄です。
それでは、お答えします。
お米は畑でも作られていますよ。
現在ではそんなに多くは作られていませんが畑で作るお米を「陸稲(りくとう)」といいます。「おかぼ」とも言われています。
ちなみに、田んぼでふつうに作る米は「水稲(すいとう)」といいます。
もともとは陸稲栽培だった?
稲作が日本に伝わったのは今のような水田で栽培される水稲栽培ではなく陸稲栽培の方が先だったと言われています。
そのうちに水田での栽培技術が発展するにつれてだんだん陸稲栽培が減ってきました。
ま、水田で作ったお米の方が味がいいからなんですね。
収穫量も水稲栽培の方が多くとれます。
お米には普通にご飯として食べる「うるち米」とお餅などの原料になる粘りの強い「もち米」とがあります。
そして「うるち米」にしろ「もち米」にしろ水稲栽培で作られる方が圧倒的に多いです。
現在、陸稲栽培で作られるお米のほとんどが「もち米」の品種です。
もともと陸稲栽培で作られているお米の数量は少ないのですが、そのほとんどがあられやおかきなどの米菓の加工品の原料として使われています。
陸稲栽培されているのはけっこう関東地方が多いですね。
特に茨城県が一番多く陸稲栽培しています。
陸稲栽培も簡単ではない
陸稲栽培は、水稲栽培に比べてお米を作りやすいと言われていますが、畑で作るため、生育は降る雨の量に影響されます。降水量が少ないと収穫量が減ることもあります。
乾燥で収量が減るので水が不足しているときなどは水まきが大変な時もあります。
陸稲の欠点は、乾燥に弱いことやそれに雑草が生えやすいという事があります。ですから除草はこまめにしなければいけません。
そして何年も同じ畑で米作りをしていると、イネの病気が出やすくなります。
病気になると収量が減ったりするので注意が必要です。
今日本では陸稲栽培は減ってきていますが世界的には陸稲栽培をしている国は多いですね。
一つには立地条件が悪く水路が引けない場所も多いようです。そう考えると改めて日本という国がいかに水に恵まれているかということが再認識できますよね。
ということは、日本の場合はやはり水稲栽培が一番なのかなと思います。
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