佐賀県はいろいろな新しいお米の品種を栽培しています。
そのなかで、「天使の詩」という佐賀県のお米の品種が美味しいんです。
「天使の詩」というお米の品種の特徴はどんなものなんでしょうか。
目次
天使の詩(佐賀米)
「天使の詩」というお米の品種を知っていますか?
名前だけを見るとまさかお米とは思いませんよね。
でも、れっきとしたお米の名前なんです。
この天使の詩は、佐賀県で育成されたお米なんです。
8年連続の米食味ランキングで最高位の特Aランクになっている「さがびより」というお米の母親でもあるのです。
米の品種では母親の影響が大きいといわれていますので、この天使の詩のおかげで「さがびより」は美味しいお米として食べられているのです。
当然その母親である天使の詩の食味も、もちろん美味しいお米です。
天使の詩は、平成5年に佐賀県農業試験研究センターにおいて、「西海201号」を母に、「関東165号」を父として、人工交配を行い、以後世代促進、個体選抜、系統選抜を経て平成15年に奨励品種として認定されました。
※人工交配は、品種改良を目的として、人為的に受精または受粉させることです。
※世代促進は、品種改良を効率的に進めるために,個々の世代の経過を短縮する操作です。
※個体選抜は、特性の異なった個体を含む作物の集団から,希望する特性をもつ個体を選び出すことです。
※系統選抜は、1個体の子を群としてまとめて育成することを系統育成といい、1系統から数個体を選び,個体ごとに次の世代に系統育成をすることです。
この平成5年というのは、日本でお米が大凶作だったのでお米を外国から緊急輸入した年のお米です。そんな年に開発がスタートしたのは、何か不思議な縁を感じますね。
母の「西海201号」というお米は、その母に「あいちのかおり」という昔ながらのお米とその父に「南海102号」というこれまた、「黄金晴」という昔ながらの品種とコシヒカリの間から生まれたお米から育成された品種です。
父の「関東165号」というのは、その母に「キヌヒカリ」という品種とその父に「コシヒカリ」の間から生まれた品種です。
美味しいお米「天使の詩」美味しさの4つの理由
1、稲姿(稲の見た目です)が良く、止め葉(稲の茎の最上位に発生する葉)は直立性です。だから、太陽の光をいっぱい受けて育ち、病気に強い品種です。
2、栽培上、良食味にするために、少ない肥料の栽培に努めています。
3、玄米の形状は中粒中形で充実よく厚みがあります。
4、ごはんでは光沢があり炊きたててでも冷めても程よい粘りと甘みがあるのが特徴です。
美味しいお米「天使の詩」はこんな場所で作られています。
母なる大地、佐賀平野
佐賀県のほぼ中央に位置する標高1,046.2メートルの天山(てんざん)、九州の北部、福岡県と佐賀県の県境にまたがる脊振山系(せふりさんけい)から城原川(じょうばるがわ)、嘉瀬川(かせがわ)、六角川(ろっかくがわ)などの河川が有明海に注ぐ肥沃な土地の佐賀平野。
あの吉野ケ里の時代からお米づくりが盛んに行われてきました。
豊穣な大地と清らかな水、温暖な気候佐賀平野は日本有数の米どころです。
私の店で販売している「天使の詩」は、その吉野ケ里からもそんなに遠くない神崎地区城田西地区で栽培されているお米です。
試食をしましたが、炊き上がりもぴかっときれいに光っていてふんわりやわらかいお米でした。美味しかったですよ。コシヒカリとはちょっと違った食感なので、コシヒカリにはちょっと飽きた方やコシヒカリの食感が苦手な方には一度召し上がっていただきたいお米です。
天使の詩は下記の私が運営しているネットショップ京のすしこめでも販売していましたが、令和2年産は現在販売していません。
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