お米の雑学

大嘗祭(だいじょうさい)の儀式に供えるお米!京都と栃木の斎田(さいでん)!

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平成から令和に変わった5月。
今年は天皇陛下の即位に関する儀式がいくつもあります。

その中でも特に重要とされている大嘗祭(だいじょうさい)です。
大嘗祭は、天皇陛下が即位後に初めて行う「新嘗祭(にいなめさい)」です。
これをもって即位が完了するのです。

そんな大事なお米を作るということは、農家の方にとっても大変な名誉であるとともにその責任の重大さに押しつぶされそうな気持にもなりますよね。

宮内庁が9月18日に、この11月に行われる皇位継承に伴う重要祭祀(さいし)「大嘗祭」で使う新米を収穫する斎田を発表しました。
もともと5月の斎田点定(さいでんてんてい)の儀で京都と栃木には決まっていたのですが、どの田んぼでどの品種かは決まっていませんでした。

この大嘗祭の儀式に使われるお米についてご紹介しましょう。

 

悠紀(ゆき)・主基(すき)のお米

大嘗祭に供える稲を出す斎田を卜定(選出)する、斎田点定(さいでんてんてい)の儀はすでに、今年の5月に行われ宮中祭祀(さいし)をつかさどる掌典(しょうてん)職らがカメの甲羅を火であぶり、ひび割れの具合から、大嘗祭で供える米を育てる悠紀(ゆき)地方と主基(すき)地方を決定していました。

新潟、長野、静岡から東側の18都道県を悠紀(ゆき)地方、3県より西の29府県を主基(すき)地方と分けます。
そして、「悠紀田」「主基田」と呼ばれる斎田の場所を占った結果悠紀(ゆき)地方が栃木県になり主基(すき)地方は京都府になりました。

そして、今回その栃木県と京都府の中の斎田「悠紀田」「主基田」が決まり発表されました。

「大嘗祭」では、天皇陛下が即位後初めて、新しく収穫された米などを天照大神とすべての神々に供えた上で、みずからも召し上がり、国と国民の安寧や五穀豊穣などを祈られることになっています。
そして、9月27日午前10時にそれぞれの「斎田」で新米を収穫する儀式「斎田抜穂(さいでんぬきほ)の儀」が行われます。

私の店は京都なので同じ府民として京都が選ばれたことは大変名誉なことだと感じています。
なので、まずは主基(すき)地方の斎田を紹介しましょう。

京都府の斎田「主基田(すきでん)」

 

 

中川さんです。↑

「斎田」に決まったのは、南丹市八木町氷所新東畑の「キヌヒカリ」という品種が作付けされた田んぼ2695平方メートルです。

斎田を耕作する「大田主(おおたぬし)」と言います。
宮内庁と京都府が協議した結果、選ばれたのが18歳から農業をしている南丹市の中川久夫さん(75)の田んぼです。

「そら選ばれたら嬉しいというだけではない。心配。稲刈りをやって献上米を作る。まだまだ時間はかかるが、何とか最後までやり遂げるということを覚悟しないと。」(中川久夫さん)

5月13日に皇居の「斎田定点の儀」で京都府に決まった後5月25日に中川さんの田んぼが斎田候補地に決まりました。
生活排水が入らない湧き水が水源となる用水を確保できることや、式典会場を近くで確保できるなど条件にあう田んぼがここだったんです。

そして、5月31日に御田植祭が営まれました。

その後はこの田んぼのある氷所区民の約40人が草刈りや獣害対策などで田んぼを守ってきました。

中川さんも「地域の皆さんの協力が得られた結果」と言うように皆さんでこの田んぼを守ってこられたことがわかります。

責任重大な仕事ですからね。
ここまで来たら、もう早く稲を刈って滞りなく終了させたいという思いなんじゃないですかね。

そして、9月27日午前10時に「斎田抜穂の儀」が営まれます。

それまでは、この田んぼの周辺では警察官が厳戒態勢を敷いています。
うっかり近づくと大変なことになりそうなくらいの警備です。

ちなみに、中川さんは米食味ランキングで3年連続で最高ランク「特A」の評価を受ける「キヌヒカリ」を育てています。

米の特徴は、 「まあ美味しいな。柔らかくて美味しいな。早いこと1日1日が過ぎるのが待ち遠しいわ、毎日。」(中川久夫さん)

確かにキヌヒカリは美味しいお米です。
コシヒカリの血を受け継いでいるお米で食味もコシヒカリと同等です。
炊き上がりのご飯の白さや輝きはコシヒカリ以上ともいわれているお米です。
けっこう前から作られているんですよ。昭和63年ですから平成になる前の年ですね。
今は令和だから、昭和、平成、そして令和と受け継がれているお米です。

ただ、近年高温の影響で品質にばらつきがあります。
今年も京都や滋賀で現在収穫されているお米は例年よりも品質が悪いように感じています。
ま、まだ収穫されはじめということで今後のお米はわかりません。

しかし、そんなことは気にしなくてもいいくらい米作りの上手な中川さんです。
今のところ「今年のイネの出来は良いと思う。献上するまで気を抜かずやり遂げたい」とコメントしていますから品質は心配ご無用といったところですね。

 

栃木の斎田「悠紀田(ゆきでん)」

斎田「悠紀田(ゆきでん)」を高根沢町大谷にある水田1227平方メートルになりました。
こちらの「大田主(おおたぬし)」は同所の石塚毅男(いしつかたけお)さん(55)です。

地元の区長を務め、これまでに県の農業経営に関するコンクールなどで表彰されています。
ま、やっぱりこういう特別なお米を作る場合はその地域の米作りの名人が選ばれるんですね。
「責任の重さに身が引き締まる思い。全身全霊をかけて取り組みたい。」と石塚さんのコメントです。

こちらのコメの品種は栃木県オリジナルの「とちぎの星」というお米です。

とちぎの星は高温に強いお米で「なすひかり」という美味しい栃木のお米の血を受け継いでいます。
大粒なので粒感や見栄えが良い美味しいお米です。

こちらも同じく9月27日の午前10時に「斎田抜穂の儀」が営まれます。

 

 

こうして大嘗祭のために大事に作られたお米「とちぎの星」と「キヌヒカリ」はそれぞれ精米180キロと玄米7・5キロが納められます。
11月14日から15日にかけて皇居・東御苑で行われる大嘗祭で供えられ、天皇陛下が直接口にされる。

日本人にとってお米というのはいろいろな儀式や行事に欠かせないものなんですね。

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