米品質・米特徴

新米の時期はいつかな?2019年産米(令和元年産米)の収穫情報!

投稿日:2019年9月13日 更新日:

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そろそろ新米が収穫されはじめたということを、あちらこちらで聞くようになってきました。

テレビなどメディアでも新米についての話題が増えていますね。

最も早く新米が収穫される沖縄は6月に
九州、四国の早く収穫される新米は7月、8月中に出荷されています。

そして、9月に入り近畿、関東などの早く収穫される新米の出荷がはじまっています。
とはいえ、まだはじまったばかりです。

同じ品種なら南の方から順番に北へ向かって新米が収穫されていきますが
品種によっては九州地方でも10月にならないと新米がとれないものもあります。

産地や品種によって収穫時期も幅があります。
これから11月くらいまではどこかの田んぼで稲刈りをされている光景を目にするでしょうね。

 

新米の時期とは?

新米が収穫されはじめているといっても、現時点では新米が収穫されていない産地の方が多いです。
しかし、テレビや新聞などで新米が収穫された!美味しい!みたいな報道がされますと
消費者によってはもうすべてが新米になったように勘違いされるかたもいらっしゃいます。

私もこのブログを通じて何度もご紹介していますが
沖縄や九州など特別に早く収穫される新米は別として
多くの新米が9月~11月頃に収穫されます。

この期間約2ケ月もあるんですよ。

他の産地の新米が収穫されても、まだ新米が収穫されていない産地は新米じゃないんです。
ま、当たり前のことですね。

ですから、日本全国の新米がすべて収穫されるのは11月頃ということになります。
そして、新米と表示できる時期は収穫されてからその年の12月31日までです。
1月1日以降は新米と表示はもちろん口頭でもいけないとされています。

もっとも口頭は罰則はありません。というか証拠がないですから。

ということで、現時点では販売されているお米は新米よりも古米(古米といってもその新米が収穫されていないので厳密には古米じゃないですね。)の方が多いと思います。

もちろん、新米しか販売していないというお店もあるかもしれませんが
通常いろいろなお米を販売している店ではオール新米となると現時点では無理です。

全て新米が出揃うまでもう少しお待ちくださいね。

 

新米が全て収穫されても

全国の新米が全て収穫されてからも吟味するのに時間がかかることがあります。

11月頃になるとほぼ新米が出揃うのですが、そこからが米屋は大変です。
いち早く今年はどの産地のどの品種のお米の品質や食味がいいかを見つけなくてはなりません。

あらゆる情報網を使い高品質良食味のお米を仕入れるように心がけます。
やっぱり品質の良い美味しいお米が収穫される地域は全国から人気があるので
産地でも売り切れる場合があり手に入れることができないこともあります。

もっとも、私たち米屋もお米を客観的に試食しているとはいえ各々好みがあります。
ですから、なんとなく毎年同じような産地品種を扱うこともあります。

それに、定番とされている人気の銘柄米は
すし屋のマグロやトロのようにある程度なくてはならないお米として仕入れます。

もちろん、そんな人気銘柄米でもその年に産地で一番品質食味が良いとされる地域を絞って仕入れるようにしています。

ただ、契約しているお米は出来不出来は別にして仕入れなければいけません。
これは、仕方ないですね。
私の店でも契約しているお米はあるのですが、減農薬や無農薬といったお米はその産地品種のファンのお客様もいらっしゃいますから安心感という点では必要不可欠なものですね。

それと、あと話題のお米新品種ですね。
これは、ほんと出来不出来は別に、というか食味は別にしても試しに仕入れることがあります。
食べてみないとなんともお客様に紹介できませんからね。

ただ、最近はどの産地も新品種の開発に力をいれていることもあり
すべてを試食することができないこともあります。

そんな時でも、特徴等、なるべく詳細を産地や卸売会社などに確認して把握しています。

 

日本全国の新米を全部試食するのは不可能です。

だいたい日本全国のお米を試食することはまず不可能です。
何十年もかけてならできるかもしれません。
それでは、その年のお米を産地ごとに比べることができません。

だって、毎年天候などによってお米って品質や食味に差が出ます。
今年の味は今年だけのもの、昨年と変わっていないようでも厳密には変わっているのです。
ですから、試食したお米の産年が違えば評価がかわります。

産地もそうです。
同じ品種を同じ産地で作っていたとしましょう。

例えば私の店があるのは京都市です。
京都府の中の一つの都市です。

京都府には他にも多くの都市や町、村があります。
そこでも各々同じ品種のお米が作られています。

でも産地で言えば、どこも京都府産で通用します。

 

もっと細かく言えば
町内でも違いますよね。
あなたの家と隣の家では多少日当たりが違ったり風通しが違ったりしませんか。

数軒離れればもっと違いますよね。

そんな感じで田んぼもいっぱいあります。

ですから、京都府産コシヒカリを1カ所だけ試食したとしても
それで、京都府全体のコシヒカリを食べたと言っていいのでしょうか?

私はそれは違うと考えています。

もちろん、産地が同じであれば似たような出来になる可能性は高いかもしれませんが
それでも1カ所もしくは多くて数カ所を食べたくらいでその産地のひとつの品種の味を決定するのはおかしいですね。

なので、試食できる分は自分でしますが、試食が無理な産地や品種は先ほど書いたように産地や卸売り会社などの情報も参考にしながら判断しています。

 

2019年の新米の出来は?

さて、現時点で収穫されている、ま、どちらかと言えば早い新米になるかな。
結論から言うと、あまり良くないですね。

毎年九州の早い産地のコシヒカリを仕入れていたのですが
近年、あまり品質がよくなかったので今年は仕入れませんでした。

その産地の新米の情報が入ってきましたが、昨年よりもまだ悪かったということでした。

 

四国、近畿、関東も例年より品質が悪いようです。
もちろん地域によっても差がありますから、すべてではありません。

私のところでも近畿の新米を少し仕入れました。(今の段階で産地を特定すると誤解を生じるので詳しくは書きません)
全て1等米(お米の検査では一番評価です。)でしたが粒が小さく白濁した粒も紛れています。

精米すると、かなり減りが多かったですね。
もっとも私の店では通常のお店より粗いふるいにかけて砕けた小粒、小さな米粒を下に落としていますから
通常よりも玄米から白米にするときに減りが多いのですがいつも以上に減っていました。

食味自体は特に悪くはなかったですね。とびきり美味しいとも感じませんでした。
ただ、減りが多いということは原価が高くなります。

こういう年は、あわてて新米に飛びつくよりも
様子を見て品質や食味の良い新米の産地品種がでてくるまで様子を見ます。

どうしても、新米が良いというお客様もいらっしゃいますから
その場合は現時点でのベストの新米を提供させていただいています。

ただ、現在なら30年産の高品質良食味のお米に新米を少しブレンドしたようなお米の方が美味しいですね。
10月に入れば米処の新米もどんどん入荷するので新米100%で美味しいお米が増えてきます。

どちらにしても後もう少しで美味しい新米に出会えますよ。
お楽しみにしてくださいね!

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