同じお米の品種、例えばコシヒカリなどは多くの産地で栽培されています。
同じコシヒカリでも、栽培されている産地が変われば、その品種の特徴や米の品質ランクがかわるのでしょうか?
結論からいえば、産地によって品質は変わります。
特徴も産地によって差がでることがあります。
当然全体のランクもその年の出来の良い産地のコシヒカリが上になります。
目次
品種は同じでも場所が変われば品質も変わる
Q
品種が同じなのに産地によって食味や品質に違いがあるのはなぜですか?
A
それはですね、極端な例でいいますと北海道と沖縄県は同じ日本ですよね。
でも年間の平均気温はだいぶ違います。これは、わかりますよね。
そこでもし、同じお米の品種が作られていたとしたら条件が全然違います。
当然、食味や品質にも差が出ます。
実際には、北海道と沖縄県で同じ品種が植えられることはまずありませんよ。
この例のように日本は暖かい所から寒いところまでいろんな温度のところがあります。ですから、その温度差や日照時間、土壌や栽培方法等々が違うと、同じ産地でも食味や品質が違うのですから、産地が変われば違いはなおさらでてきます。
同じ品種でも産地が変われば食感もかわります
同じ品種であれば通常は同じ食感になると思いますよね。
それが、そうでもないのがお米というか農産物の不思議なところです。
産地によって同じ品種の食感が硬めになったり軟らかめになったりします。
これ一を番わかりやすくするのが食べ比べです。
数種類同じ品種を食べ比べるとほんとうにわかりやすですよ。
同じ炊飯器が2個以上ある方はぜひ一度同じ品種で産地の違うお米を食べ比べてみてください。
同じ品種でも産地が変われば価格もかわる
同じ品種なのになぜ産地が違うだけで価格が違うのでしょうか。
同じ品種だから、同じ価格でも良いと思うのですがブランド力というのでしょうか価格が高くなる産地はどの品種にもあります。特別食味や品質が違わなくても価格が違います。
例えばコシヒカリなら、新潟県は他の産地のコシヒカリよりも高い価格設定になっています。
あきたこまちなら、秋田県が他の産地のあきたこまちよりも高い価格設定になっています。
つや姫ならやはり山形県が他の産地より高く、ひとめぼれなら宮城県が高いですね。
ま、その発祥の地といいますか、コシヒカリは福井県ですが新潟の方が有名になっていますけれども、あとはやはりはじめにそのお米が開発された都道府県が一番高い価格になっていることが多いですね。
もちろん、栽培方法によって価格が違うことはありますが、普通の栽培方法であっても価格差があります。
新潟県のコシヒカリと言っていますが近年は偽物防止などもあり実際はコシヒカリBLという品種になっていますので厳密にはコシヒカリではありません。しかし、中にはいまだにコシヒカリを栽培されている農家もおられます。
同じ品種なのに産地が違うと味も違うのはどうして
ほんとですよね。同じ種からできたお米なのに味が違うなんておかしいですよね。
もちろん、全部がそういうわけでもありません。同じように美味しい味、食味のものもありますが本家本元の産地の品種よりも別の産地の方が食味が良いこともあります。
例えていうなれば師匠が弟子に負けるみたいな感じでしょうか。
農産物なので天候によって出来が大きく左右することがありますので、作り方の技術だけではどうしようもないことがあるのも確かです。
同じ品種で美味しい産地を見つける
米屋にとって同じ品種でも美味しい産地を見つけるとうれしいものです。
「この品種は今年ここが一番美味しい」という産地を見つけた時は何か宝物をみつけたように、うきうきした気分になるものです。ですから、常に情報のアンテナを立てて今年の一番をみつけるように心がけています。
思いつくままに同じ品種でも産地が違うだけで食味、食感、品質、価格などが違うことを書きましたがおわかりいただけたでしょうか?もし疑問に感じたことやそれはちょっとおかしいじゃないと思ったこと、その他ご意見ご質問がございましたら下記LINE公式アカウントにご登録いただいてメッセージをいただくかお電話にてお問合せくださいね。お待ちしています。