新米が続々と収穫されていますね。
すでに収穫されているけれど検査や配送の都合で入荷されていない新米もあります。
来月中には全国の品種の新米が出揃うことになるでしょう。
当店でも新しい品種の新米が毎週入荷してくるので1つずつの情報をお伝えするのが遅くなっています。
今回は、滋賀県産の「きぬむすめ」という品種の新米について品質や食味などについてお伝えしましょう。
目次
令和4年産新米きぬむすめ(滋賀県産)の品質は?
滋賀県産きぬむすめの新米の品質ですが良いですね。
現在まで入荷した滋賀県の新米のなかでは一番良かったです。
今年は、というか今年もと言った方が良いかもしれませんが
全国的に、産地や収穫時期が異なるお米の品種によって品質に大きな差がでています。
高温の影響があった産地がある一方で、台風の影響を受けた産地や断続的な大雨、日照不足の地域もありました。
そんななか滋賀県産のお米も品質的には良くない新米が続いていました。
ここでいう品質とは外観です。
見た目の米粒がきれいかどうかということで食味は別としてです。
昨年の滋賀県産きぬむすめは地域によって若干高温の影響を受けたお米がありました。
今年も多少はあるだろうとは思っていたのですが予想に反してきれいなお米でした。
少し白い筋のある米粒もありますが、これくらいだと食味にも影響はありません。
コシヒカリとは収穫時期が違うので、米粒が登熟する期間の天候が良かったのかも知れません。
どちらにしても、これくらいの品質だと安心です。
とはいえ、まだ一カ所の地域だけなので今後入荷する地域のきぬむすめにも期待しています。
当分は今の地域の新米を買い足しましたので品質の良いきぬむすめを販売できそうです。
令和4年産新米きぬむすめ(滋賀県産)の食味は?
新米滋賀県産きぬむすめの食味ですが
試食した結果、美味しかったです。
甘みもありました。
粘りも適度にあり、食感もよかったですね。
新米のときは若干水ぽっく感じるお米があるのですが
今回のきぬむすめは、そんなこともなく良い味がしました。
外観、いわゆる見た目の米粒がきれいでも食味はそれほどでもというお米もあります。
でも、このきぬむすめに関しては両方よかったですね。
どの地域のきぬむすめもこれくらいの食味が安定していればお客様にも喜んでいただけるでしょう。
「きぬむすめ」という品種
「きぬむすめ」という品種は2005年(平成17年)に島根県の奨励品種となりました。
1991年に九州農業試験場水田利用部稲育種研究室(現:九州沖縄農業研究センター低コスト稲育種研究九州サブチーム)
で育成。
けっこう前からある品種ではあります。
「キヌヒカリ」と「祭り晴」という品種から生まれたお米です。
以前より温暖化が従来のお米の品種の品質に影響を与えていることもあり
温暖地向きの良食味の品種ということで研究されました。
米が熟する期間がコシヒカリ、キヌヒカリの場合真夏になってしまいます。
近年の猛暑により品質の劣化が増えてきていました。
きぬむすめは、この米が熟する期間が遅くなり暑さの影響をおさえることができます。
ですから、比較的に高温障害による品質劣化が抑えられるということですね。
現在では、島根県だけでなく、中国、四国、近畿などで作られています。
最近では滋賀県でもきぬむすめを作る量が増えていると感じています。
というのも、キヌヒカリが高温障害で品質が悪い年が増えているからなのかなと個人的に思っています。
私の店でも、キヌヒカリよりもきぬむすめを仕入れることが増えましたからね。
今後も温暖化を考えた新品種が増えてくるのではないでしょうか。
ちなみに、きぬむすめを母に持つ「にこまる」という品種にも
高温障害に強いお米で食味も良く近年では人気の品種になっています。
「滋賀県産きぬむすめ」の販売は
私の店では、滋賀県産きぬむすめの通信販売もしています。
令和4年産新米の滋賀県きぬむすめを一度召し上がりたいとお考えのかたは下記よりお願いいたします。