お米の量を1合、2合など合(ごう)という言い方をします。
それは知っていてもいったい1合が何グラムなのかを知らない人は意外と多いです。
目次
お米1合は何グラム
「お米を5合だけほしいのですがグラム数がわからなくて」
「お米1合は何グラムなのでしょうか?」
ご来店されたお客様がご質問されました。
「だいたいですが、1合は150gですね」
「5合ですと、かける5で750gになります」
すると、そのお客様が
「1合のお米を炊いたら、炊き上がったごはんは何グラムくらいですか?」
と質問されたので
「そうですね。これもだいたいになりますが、約2.2倍~2.3倍くらいです」
「2.2倍として1合は150gなので約330gですね」(暗算でなく計算機を使っています。(笑))
「5合だと750gなので炊き上がりは約1650gです」(これも計算機)
私の店では少量の量り売りをしているので100g単位で購入されるお客様も何人かご来店になります。
店頭表示では100gの単価が書いてあるので5合購入の予定でご来店されたのですが何グラムかわからなかったようです。
私の店の表示方法に問題ありですね。1合で何グラムや1合価格を書いておくべきでした。
少しだけ言い訳させていただくと、通常ご来店されたお客様とは対面販売で会話しながらお米を選んでいただくことが多く、その中で細かいことを説明させていただくようにしています。
ですから、そのへんはちょっと手抜きになっていました。反省しています。
炊き上がりのグラム数を質問されたのは、おにぎりを作る個数を計算したかったそうです。
このお客様は、コンビニのおにぎりのグラム数を参考に必要な個数を考えていたようです。
コンビニなどで通常販売されているおにぎりは具を除いたごはんだけだと100gくらいなのでそれを目安で計算するのもいいかもしれませんね。
人によって食べる量が違いますので目安の量から増減すればいいですね。
で、
そのお客様は私の店のおすすめブレンド米を5合購入していただきました。
ありがとうございます。美味しいおにぎりを作ってください。
代金はグラム数で計算しますので5合を750gとして頂戴しました。
今でも合(ごう)を使ってます
そもそも、合(ごう)というのは、尺貫法(しゃっかんほう)における面積や容積の単位でお米の場合は、容積の単位になります。
尺貫法とは、長さの単位を尺(しゃく)、体積の単位を升(しょう)。質量の単位を貫(かん)とする日本古来の度量衡法(どりょうこうほう)。1921年(大正10年)までわが国の基本単位系1959年の尺貫法廃止施行により、取引・証明ができなくなった。現在はメートル法が使われる。広辞苑より
昔ながらの言い方が今でも使われています。
ただ現在では、昔のように升(ます)で売るような量り売りはしていないので1合や1升(しょう)を購入したいお客様には、グラム数に換算して販売しています。
実際お米の品種やお米の水分含有量、粒の大きさ、精米のぬか切れなどによって容積当たりの重量はどうしても違ってきます。ですから、1合は約150gと約がつきます。計量カップに入るお米の量がお米によって変わるからです。
私の店では、以前は1合140g計算でしていました。古い料理店さんなどには、いまだに140gとして納品しています。ただ、最近は1合=150gが米業界内の説明でも定着しているので一般的にはこちらにしています。
ちなみに、1合は180mlです。ですから、調理用の200mlのカップでお米を量ってしまうとうまく炊けないのでご注意くださいね。
無洗米などぬかがまったく付着していない米粒は通常の精米の米粒より計量カップに入る量が多いため、無洗米の場合は水加減を多めしてくださいというのはこういうことからです。
できれば重量でお米も水も量れば一番誤差がないのでいいですよ。
実際私の店の試食米は、お米水ともすべて重量で誤差のないようにしています。
ちなみに、10合 = 1升(しょう)です。
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