各メディアでも報道されておりますが令和6年産の米の価格が高騰しています。
農林水産大臣より政府備蓄米の放出が正式に発表されましたが
米の価格は下がってくれるのでしょうか?
目次
2025年2月下旬現在の米の取引価格
2025年2月下旬現在米の市場取引価格は値上がりしています。
1月31日に政府備蓄米を放出するという発表の際には一瞬だけ少し下がりましたが
その週末にはまた上がり始めました。現在も値上がりが続いています。
3月上旬に入札が始まるということで様子見の取引となっているようです。
入札の落札価格にもよると考えられますが極端な値下がりは
しばらく期待できないような感じもします。
というのも、政府備蓄米が現在の取引価格より安く落札されたとしても
高値で仕入れた米の在庫が多くあるとすぐには値下げできないのではないかと考えられます。
ただ、転売目的で在庫のある場合は少し値下げしてでも売りにでる可能性はあります。
当店でも現在様子見で仕入れを控えています。
さすがに仕入れ価格が10㎏換算で1万円前後となると躊躇します。
今後の米の価格はどうなる
前述したようにすぐには値下がりしないのではないかと思われます。
もちろん政府備蓄米の落札価格が予想以上に安ければ
転売目的の米は早くでてくる可能性はあります。
それに今は気温が低いですが暖かくなれば低温倉庫なら良いですが
常温で保管となれば劣化が早く品質低下になります。
転売目的なら早く手放すかもしれません。
政府備蓄米は落札した集荷業者(年間の玄米仕入量が 5,000 トン以上)に引き渡されますが
集荷業者から卸売業者への配分は実績などから決められるようなので
すべての卸売業者へ希望する数量が行き渡るとは限らないようです。
また、精米での流通になるということです。
とりあえず、大手スーパーなどから販売されるようになるでしょう。
ただ、現在の市場取引価格よりも安い価格で販売された場合
米販売業者や小規模飲食店などがスーパーで購入する可能性もあるでしょう。
そうなるとお一人様5kgまで、一家族5kgまでなど
限定数の販売になるし、品薄になれば価格はそんなに下がらないかもしれません。
米の需要が増えると不足感で買い占め
需要では2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間
大阪万博が開催されます。
また、桜の季節、ゴールデンウィークなど外食産業の米の需要が増えてきます。
現在家庭用消費は急激な値上がりもあり落ちていますが飲食店は需要が増えています。
インバウンドを含めた外食産業関連の需要増によっては
不足感で買い占める業者が増えてくるかもしれません。
もうすでに、それを見越して集めている業者も多数います。
できれば令和6年10月頃の取引価格になってくれればと思っていますが
まずは現在の取引価格が少しでも下がってくれることを願うばかりです。
でないと、現在の取引価格の米を仕入れると小売りで5kg5000円以上の米ばかりになってきます。
最悪でも4000円台前半(税込)の小売価格で販売できるようになって欲しいです。
現在でも品切れや値上がりなどお客様にはご迷惑をおかけしておりますが
今後も状況によっては再値上げもあるかもしれません。
誠に申し訳ございませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。