各メディアでも報道されておりますが令和6年産の米の価格が高騰しています。
政府備蓄米の放出がはじまっていますが米の価格は下がってくれるのでしょうか?
目次
2025年4月中旬現在の米の取引価格
2025年4月中旬現在米の市場取引価格は高値のままです。
1月31日に政府備蓄米を放出するという発表の際には一瞬だけ少し下がりましたが
その週末にはまた上がり始めました。現在も値上がりが続いています。
4月に入って少し値下がりした取引もありますが
相かわらず高い価格の取引となっています。
備蓄米も現在のところ一部のスーパーで販売されていますが
一部だけで、ほとんどの小売店では販売されておらず
高い価格の米が店頭販売されています。
極端な値下がりはしばらく期待できないような感じです。
というのも、政府備蓄米が現在の取引価格より安く販売されても
高値で仕入れた米の在庫が多くあるとすぐには値下げできないのではないかと考えられます。
ただ、これから暖かくなってきますので低温倉庫を確保できない在庫のある場合は
少し値下げしてでも売りにでる可能性はあります。
当店でも現在様子見で仕入れをしています。
さすがに仕入れ価格が10㎏換算で1万円前後となると躊躇します。
今後の米の価格はどうなる
前述したようにすぐには値下がりしないのではないかと思われます。
もちろん政府備蓄米が一部の卸売会社や小売店でなく
中小を含め幅広く仕入れられることができれば
そして、必要以上に在庫を持たないようになれば
価格が下がってくる可能性はあります。
しかし、現時点で手持ちの在庫を減らすことは
次の仕入れが毎回確実にできると判断できなければ出さないでしょう。
昨年の8月に店頭から米が無くなる怖さを知っているだけに余分に在庫を確保しておきたいと考える業者は多いと思われます。
それに今年の秋に収穫される7年産米も今の価格ほどかわかりませんが高値で取引されることは確実です。
米の需要が増えると不足感で買い占め
需要では2025年4月13日(日)から大阪万博がはじまりました。
10月13日(月)までの184日間開催されます。
また、ゴールデンウィークなど外食産業の米の需要が増えてきます。
現在家庭用消費は急激な値上がりもあり消費は落ちていますが飲食店は需要が増えています。
インバウンドを含めた外食産業関連の需要増によって
品切れを恐れる業者は増えてくるかもしれません。
もうすでに、それを見越して以前から集めている業者も多数います。
できれば令和6年10月頃の取引価格になってくれればと思っていますが
まずは現在の取引価格が少しでも下がってくれることを願うばかりです。
でないと、現在の取引価格の米を仕入れると小売りで5kg5000円以上の米ばかりになってきます。
テレビなどでは全国のスーパーで平均価格4200円などと報道されていますが
地域差があり高いところでは5kg税込み6000円台というのも少なくありません。
最悪でも4000円台前半(税込)までの小売価格で販売できるようになって欲しいです。
現在でも品切れや値上がりなどお客様にはご迷惑をおかけしておりますが
今後も状況によっては再値上げもあるかもしれません。
誠に申し訳ございませんが、ご理解いただきますようお願いいたします。