無洗米って味どうなの水に濁りがあるけど炊き方は?
最近では無洗米もすっかり世間に認知されました。
洗わずに炊けるから便利ですよね。
でも、実際のところ洗わなくてもきれいなのかな?
それに、無洗米の味っていいのでしょうか?
目次
無洗米の水が濁っているのですが
水の冷たい時期は冷たい思いをしなくてもいいですし手をけがしていたり、不自由なかたでも洗米しなくていいので大変便利な無洗米です。
そんな、無洗米についてお客様からこんな質問をいただきましたのでちょっとご紹介しますね。
「無洗米の水が濁っていてちょっと臭いもするんですけど本当に洗わなくても大丈夫かな」
答えとしては、
買って間もないときに水が白く濁っているのはお米のでんぷんが溶け出しているだけでそのまま炊いても問題ないかと思います。
気になるようであれば1回だけ、すすいでみたらどうでしょうか。
ただし、長期間置いてあった無洗米であればちょっと話は変わります。
無洗米も普通のお米と同様に劣化がすすみます。
季節にもよりますが、あまり長い間置いておくと品質が悪くなります。
古米化していくので古米臭がでてくることもあります。
そういう時は、少し洗米した方がいいかも知れませんね。
購入は1ケ月以内で食べられる分くらいがいいのではないでしょうか。
無洗米は本当に洗米しなくていいの?
無洗米の機械を販売しているメーカーによると無洗米は洗米しなくてよいということです。
ただし、水を入れたらお米全体に水をなじませるために少しかきまぜることは必要です。
以前普通精米と無洗米の濁度(にごり加減)をしらべた機関がありました。
両方とも洗米しない場合は、無洗米の方がきれいでした。
しかし
2、 3回すすいだ普通精米と無洗米とを比べた時は2、 3回すすいだ普通精米の方がきれいだったそうです。
というのも、最近の精米機は昔と違い精米時に米粒に残るぬかも少ないのです。
ですから、無洗米機とのにごりを調べたら上記のような結果がでたのでしょう。
無洗米で水をなじませるために1度手を入れるか、普通精米で2、3回洗米するかどちらが良いかは、あなたにまかせます。
無洗米の食味はどうでしょうか?
食味は、普通精米と同じでその無洗米の原料米によります。
普通に精米した後に無洗米の機械で洗米しなくていいように加工されますから、その使用されてるお米が美味しければ、無洗米も美味しいお米になります。
ここで、じゃぁ、普通精米とその普通精米を無洗米にした場合どちらが美味しいのですかと質問されるとすれば。
私は、普通精米の方が甘みがあると思います。
無洗米のメーカーに言わすと洗米しなくて水を入れていただければ旨味成分もちょうどそこなうことなく炊飯できるようにしてあると言っています。
ですが無洗米を召し上がる人には1回はすすぐという方がけっこういらっしゃいます。
これでは、旨味成分を水と一緒に捨てていることになります。
自分で洗米する場合はそのへんを加減できるので旨味成分をそこなうことが少ないと思われます。
ただし、普通精米でも必要以上に洗米すると炊き上がりは真っ白ぴかぴかですが旨味成分をすてていることがあります。
無洗米の保存方法は
無洗米の保存方法は、普通の精米と同じです。
保存場所としてはなるべく涼しいところ冷蔵庫の野菜室にスペースがあれば結露などに気をつけて密封容器に移し替えて保存が最適です。
たまに無洗米を米びつに入れる方がいらっしゃいますがそれでは、空気中のほこりや雑菌などが混じることになります。
せっかく無洗米を買ったのに洗米しなくてはいけないようになります。
また、米袋のまま口をくくったり、閉じたりして保存されていることもありますが一度封を切ればほこり雑菌はそこらへんにいっぱいありますし季節によっては蒸れたり、結露がでたりしますので注意が必要です。
気になるようなら1、 2回すすいだ方がいいでしょう。
無洗米機もいろいろ種類があります。
- 乾式法といわれている数個の研磨ブラシで米粒についている粘着性のある肌ぬかを除去するタイプ。
- BG精米法といわれている粘着性のある肌ぬかを利用して米粒の肌ぬかが次々と付着していき米から剥がすタイプ。
- 湿式法といわれている少量の水を使ってぬかを取るタイプ。
- 湿式法のひとつといわれている少量の水で米粒表面のぬかを軟らかくしタオカでんぷん等を使ってぬかを取るタイプ。
だいたいこの4つのタイプで無洗米が作られます。
各メーカーとも自分の無洗米機が一番きれいになり美味しいといっています。
まぁ、当然と言えば当然ですね。
ただ、どれも普通精米の後に無洗米機で加工していますので鮮度の問題はなんとも言い難いところがあります。
私的な考えを言うと、この無洗米機ですが完全に密閉された工場でない限りぬかはとれても工場内のほこりなどがまじる可能性はあると思います。
また先にも述べたようにあなたの家で一度米袋の封を開けた瞬間からほこりや雑菌がまじる可能性があります。
ようするに無洗米は、きれいでそれこそ無菌な無洗米専用工場で1食分を炊くように小分けされたパッケージに入っていない限り無洗米の意味はないと思うのですが、その場合はメーカーの作った商品だけになりますので選択肢は普通精米より少なくなります。
お米のとぎ汁は環境に悪い?
生活廃水の中でお米のとぎ汁がもっともよくないと無洗米の協会がいっていましたがほんとうでしょか。
実際、川の汚染度を示す尺度のひとつの結果をみるとてんぷら油、マヨネーズ、牛乳などとはけた違いに少ない汚染度です。
ま、ただお米は毎日洗米するからということで汚染がひどいと言われるのかもしれません。
でも考えてみてください。
昔は今よりももっとぬか切れのわるいお米を何回もごしごし研いでとぎ汁をいっぱいだしていました。
お米を食べる量も今以上でしたからね。
現在では、普通精米でもお米を洗米する回数が減っています。
とぎ汁も捨てるだけでなくいろいろ活用法もありますからね。
だから、あまり米のとぎ汁に対して環境を声高に言うのもどうかなと思いますけどね。
誤解がないように申し上げますが決して環境問題を軽くみているのではございませんので、あしからず。
無洗米を炊くときの注意
無洗米はぬかの付着がないのでお米の計量カップに普通精米よりも多くはいります。
普通精米のときよりも水加減を少し多めにしてください。
無洗米専用カップの場合はそのままでいいです。
水に浸ける時間は普通のお米と同じです。
最低でも40分くらい、できれば90分です。
無洗米やお米に関してのご意見ご質問がございましたら下記LINE公式アカウントにご登録いただいてメッセージをいただくかお電話にてお問合せくださいね。