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「にこまる」という品種のお米は美味しいの?
「にこまる というお米は美味しいのですか?」
ご来店されたお客様が質問されました。
どこでこの品種の名前を知ったかというと
テレビ番組で「にこまる」がとても美味しいお米だと放送していたからだそうです。
それで、近所の私の店で販売していないかと聞きに来られたそうです。
私の店でもにこまるは販売しています。
そうですね。もう十数年前からですね。
そして、にこまるという品種は美味しいお米ですよ。
というか、私の店では美味しいにこまるを販売しています。
ま、これはどの品種でもそうなんですが
その年で美味しい産地やそうでない産地があります。
もちろん作り方によっても食味が変わりますし
天候は特に食味に影響があるといっても良いでしょう。
そのなかでにこまるはもちろんのこと他の品種でも美味しいお米を選んでいます。
にこまるの特徴は?
にこまるは九州沖縄農業研究センターで平成17年に開発されました。
高温耐性のあるお米です。
食味はコシヒカリや九州で栽培が多い良食味のヒノヒカリと同じくらいかそれ以上に美味しい品種です。
光沢が良く粘りもありヒノヒカリより軟らかめですが食感はいいですよ。
高温でも品質が低下しにくい品種で近年作付けが増えています。
平成25年で九州、中国四国、近畿、東海、関東など19府県で作られています。
にこまるという名前の由来は
おいしくて笑顔がこぼれる品種、粒張りの良さを表し命名されました。
もともとなぜ九州地方で普及が拡大したのか?
実は、九州地方ではコシヒカリに匹敵する食味としてヒノヒカリという品種が良食味で普及しています。
しかし、近年お米が実る時期の温度が高いことによって白未熟粒(白濁したお米)が発生することが増えてきていました。いわゆる高温障害というものです。
これは、九州地方だけではなく全国的に高温障害で品質が低下する年が増えていますね。
米屋としては本当に困ったことなんですが自然相手なのでこればかりはどうしようもありません。
その高温障害の影響で良食味として普及していたヒノヒカリが
九州地方のいずれの県でもお米の品質を検査して等級を付ける等級検査で
1番良いとされる1等米の割合が半分以下になるほど悪くなってきていました。
そこで、高温に強い品種の研究がすすめられというわけです。
もちろん極良食味としてもです。
そして、食味が良く高温にも強い品種として「にこまる」が誕生したのです。
九州地方のにこまるはもちろん美味しいのですが
特に高知県のにこまるの食味評価が高いですね。
お米の食味コンクールでも2、3度日本一に輝いていますからね。
ちなみに、私の店では日本一になった高知県のにこまるの産地からお米を仕入れてを販売しています。
おかげさまで、ネット販売では全国からご注文をいただいております。
ずっと買い続けていただいているお客様もけっこういらっしゃいますよ。
それに、にこまるは、近畿でも作られていますのでスポット的に滋賀県などのにこまるも仕入れています。
同じ品種ですがやはり産地が違うと食味も微妙に違いますが美味しいお米ですよ。
にこまるという品種のお米是非一度はご賞味くださいね。
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