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こめへんの漢字ってたくさんあります。
昔から人々の生活とは切っても切れないお米だけに、お米がついている漢字にも教訓的なものが多いように感じます。
それでは、米がつく漢字にはどんなものがあるのでしょうか?
いろいろありますよ。
米へんに刃で籾(もみ)と読みます。これは、籾殻(もみがら)には刃のように鋭い芒(のぎ)と呼ばれるとげがあるためです。
米へんに分けるで粉ですね。元来は米の粉をさす語で、昔は米粉をおしろいとして顔料にしていたことからです。つながりで、粉でメイクアップすることが化粧の粧です。
妖精などに使われる精とはよく搗いた(ついた)白米のことです。精米の精ですね。神秘的に美しく光るという意味に使われます。
曖昧模糊(あいまいもこ)、物事がぼんやりしていて、はっきりしないさまの意味ですがこの曖昧模糊の糊(こ)はのり状のおかゆのことです。
糟糠の妻(そうこうのつま)、貧乏な時から連れ添って苦労を共にしてきた妻の意味です。
酒かすをあらわす糟とぬかを表す糠で「糟糠」粗末な食物という意味ですが、かすやぬかを食べねばならない貧乏というけれど最近では両方とも健康食と言われることもありますよね。(笑)
この糠という字も米に健康の康で糠(ぬか)です。だから健康にいいはずです。
長さを測る漢字にも
長さを測る漢字にも使われていますよね。これは、あなたもご存知ではないでしょうか?
米は「こめ」と読みますがメートルを漢字で書くときにも米を使います。
新聞など文字数を短くするときに使用されることが多いです。
例えば百米走、100米などです。が最近ではあまり見かけないかな。
もともと明治時代に「米突」という漢字を当て字で定めたのが米だけになったようです。
ですからこの米(メートル)同様長さを表す漢字に米が使用されています。
下記は長さを表す単位を漢字で表したものです。恥ずかしながら、私は知らない漢字の方が多かったです。あなたは、どうでしょうか?
粁 km キロメートル(1000メートル)
粨 hm ヘクトメートル(100メー
籵 dam デカメートル(10メートル)
米 m メートル
粉 dm デシメートル(10センチメートル)
糎 cm センチメートル
粍 mm ミリメートル
粆 µm マイクロメートル(0.001 ミリメートル)
その他にも米がつく漢字
その他にも米がつく漢字はたくさんあります。
米へんに比で、しいな。殻ばかりで実のないもみのことです。
米へんに占めるで、粘(ねば)る。ひと所に定着するという意味もあります。「ここで粘る」とか言いますけどそういうことでしょうか。
米へんに立つで、粒(つぶ)。米粒とか言いますよね。
米へんに花で、糀(こうじ)。蒸米の上に、花がさいたように繁殖することから。
米へんに備えるで糒(ほしいい)。ご飯を干して保存できるようにしたもので、ずっと昔旅行や軍隊で食糧にしていました。
米へんに量(はかる)で、糧(りょう)。重さや分量をはかって用いる主食のことです。
まだまだいっぱいありますが
やっぱり、穀物に関する漢字が多いような気がしますね。
米という漢字自体も由来があります
「米」という字をばらばらに分解すると、「八」と「十」と「八」になりますね。これは、「八十八」と読むことができます。
このように、昔からお米を作るには八十八くらいの多くの手間がかかると言われています。それだけ米作りは大変な作業なんです。
現代では、昔よりも機械化が進んで少しはお米を作る工程が減りました。それでも、30以上の手間がかかると言われています。
それだけ手間をかけて作ってできたお米は大事に味わいたいものです。
上記内容はお米ギャラリーのお米学のすすめ・広辞苑より一部抜粋
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