先日放送された、日テレのザ!世界仰天ニュース見ましたか?
見てなかった方もいるかな?
実は、こんなタイトルのコーナーがありました。
炭水化物抜きダイエットで命の危機
以前から、私が米屋さん関係の研修や講演などで聞いていたとおりのことが紹介されていました。
改めて、何事もやりすぎはよくないなと思いましたね。
ということで、そのときの放送の内容を日テレさんのザ!世界仰天ニュースのHPから引用しながら説明しますね。
目次
医者の子供でも間違ったダイエット!
現在は、エイジングケア専門の医師をしている日比野佐和子さん。
この女性医師が今回の主役です。
「実は彼女、あるダイエットによって命を落としかけたことがある!」
なんて聞いたら、現在ダイエットをされている人にはちょっと怖くなりますね。
この日比野さんは1970年生まれで父親が産婦人科医そして母親は代々医者家系というまさにサラブレッドです。
頭も良いが体形も良い、小4にして、155cm・50kgとがっしり体形の女の子でした。
小4の頃すでに大人の女性と変わらないです。
そのままでも十分な体形だったんですが小学校6年生の時に転機がありました。
勉強のために、おじとおばが暮らすアメリカで3か月暮らす事になったのです。
そこで、2つのカルチャーショックがありました。
1つは、食べ物がとんでもなくデカいこと!
そして、もう1つは食べている人も結構デカいことだった!!
確かに、アメリカって食後のデザートの量もすごいですね。
今ご飯食べてお腹いっぱいなのになぜこんなにデザート出すのっていう感じです。
だから、私なんかは若いときでもとても食べられませんでした。
しかし、彼女はそんな環境に胃袋も馴染んでしまったんです。
やっぱり女子の小6くらいは一番食べられるのかな。
ただ、日本に帰ってからも、その食欲が変わらずに彼女は食べまくりました。
そして中3で体重は57kgになったそうです。
ま、でも小4で50kgあったんだから7kgだけですよね。
身長があまり伸びていなかったのかな。
そんな姿を見た弟から「太った」と言われ、彼女は重大なことに気づいたんです。
アメリカでは普通のサイズだが、日本じゃ自分はデブということです。
でもそう思うほどやっぱり日本の女性は痩せすぎの方が多いとも言えますよね。
ただ、年頃の彼女はこのままではいけないと考えダイエット人生がはじまりました。
様々な◯◯だけダイエットに挑戦
まずやったのは、当時大流行していたリンゴだけダイエット
食事はリンゴのみです。その結果ダイエットは成功。
だったのですが、超過酷なダイエットを乗り越えた自分へのご褒美に美味しいものに手を出したため、前よりさらに激しい食欲がわきました。
そしてお察しの通り見事にリバウンドしました。
それで次に考えたのが1日3食大好きなチョコ菓子だけダイエットです。
本当にお医者さんの家の子?と思いますよね。
かなり不健康なダイエットですが、体重は落ちました。
体重は落ちたのですが、お菓子には代謝を下げる成分が入っているものもあるそうです。
だからそれにより下半身がむくんでしまった。
足が太くなったんですね。
そこで彼女はどうしたか?
当時大流行していた、ラップをグルグル足に巻き部分痩せダイエットをしたんです。
そして、ドライヤーで熱を加えて発汗効率アップさせてまでがんばったのですが結局リバウンドしました。
その後も彼女は、体重が増える度に色んな◯◯だけダイエットに挑戦しました。
でも彼女の偉い所は、そんな変わったダイエットをしつつも勉強もしっかりしていたようで念願だった医学部へ進学したんです。
いゃー、これはすごですよね。やっぱり頭のいい家系なんだ。もちろん大変な努力もされたことでしょう。
そして医学部で運命の出会いが。
医学部の2年先輩すぐに2人は恋に落ちました。
その後、大学を卒業し彼女は眼科医になりました。
そして29歳のとき、彼のアメリカ留学を機に結婚したんです。
しかし、アメリカと言えば・・・・・
そうです。彼女の胃袋が最初に開放された国(笑)
当然のように、すぐに胃袋がアメリカナイズされてしまったのです。
結婚で安心してこともあったのか、彼女はアメリカ留学2年間で体重は、な、な、なんと17キロも増量したではありませんか。
そして日本に帰ると、周りの女性は細い。
そこで数年ぶりにダイエットを決意したんですね。
糖質制限ダイエット
さっそく痩せる方法を調べると2003年当時、アメリカで流行していたあるダイエットを発見しました。
それが糖質制限ダイエットだったんです。
お肉食べ放題で減量成功
人が活動するためのエネルギーとなる栄養素のひとつである炭水化物を制限してその分、脂質やタンパク質で補うという食事法です。
彼女にとって魅力的だったのは、ご飯や麺などの炭水化物を抜く代わりに、肉などのタンパク質や脂質は積極的にとっていいという事。
となると、彼女の大好きなお肉が食べ放題のダイエットだと思ったんですね。
でも、信じられます。どうして、肉だけだと太りづらいのか?
実は炭水化物の一部である糖質は、摂取するとタンパク質や脂質に比べ血糖値が急激に上がります。
すると、それを抑えるインスリンが多く分泌されるのです。
インスリンは血中の糖を脂肪細胞に取り込む働きがあるため、多く分泌されると多くの糖を脂肪に変えてしまうのです。
つまり、炭水化物を抜くと、インスリンの分泌を抑えられるので脂肪を減らせると考えられているのです。
さらに、糖質の摂取量が減ると、体内では蓄積されている中性脂肪や体脂肪を分解しエネルギー源を作り出すため、体脂肪も減少していくと考えられています。
この2つの効果で、3か月で体重は14キロも落ちました。
すると周囲からは「痩せました?」という声をかけられることも増えました。
炭水化物を食べないだけで満腹になるので、ストレスがなくしかも効果てき面いう事なしですね。
この時彼女は、まだ落とし穴に気づいてはいませんでした。
厚生労働省が発表している炭水化物の摂取基準値は50%から65%ですが、この時の彼女はわずか5%まで制限していた。
そんな生活を3年ほど続けていたのです。そして身体に異変が起きてきます。
でも不思議ですよね。お医者さんなのに、その危険性がなぜらわからなかったんでしょう。
やはり、痩せたい気持ちが強すぎてそこまで気が回らなかったのでしょうか。
最初はの異変は、自分の体からツーンと酸っぱい臭いがするようになったことです。
彼女の体臭がきつくなっていたのです。
この体臭の正体は「ケトン体」と呼ばれる物質です。
実は、糖質が足りないので、エネルギーを得るため脂肪を分解する作業をすると、血液中に放出されるのがケトン体です。
これが酸っぱい臭いの原因となり体臭や口臭がキツくなってしまう。
さらに、顔にも変化がほうれい線がくっきり出始め顔が老けたように感じた。
これは、私の知り合いもいっていましたね。
その知人知り合いの女性が糖質制限ダイエットをしていたそうなんですが、ある日お子さんに「お母さん臭い」と言われたそうなんです。
それで、原因を考えてみるとそのダイエット方法だということがわかったそうです。
それに、肌が黒ずんできたともいっていましたね。たぶん肌が老化したんでしょう。
実は過剰な肉の摂取は、その分解の過程で発がん性物質を発生させ腸内で悪玉菌を増やしてしまうこともあるのです。
そして、それが老化と深い関わりがあるとされています。
やがて、頭がボンヤリすることが多くなったそうです。
極端に糖質を制限すると脳の働きが低下すると言われている。
そう、これは私のブログでもよく書いています。
脳のエネルギー源はブドウ糖なんです。
米屋さんや栄養士さんの研修会で講演されていた大学教授が糖質制限ダイエットをしている人はすぐに寝てしまうとおっしゃってました。
糖質を摂取していないので、脳にエネルギーが十分いきません。
ですから、なるべくエネルギーを使わないようにするためにパソコンでいうシャットダウンすることで消耗を軽減するように、ま、ようするにスイッチをオフにする感じですね。
もちろん彼女もこうした諸症状に気づいていました。
しかし、痩せていることへの満足とリバウンドの恐怖からあえて無視していたそうです。
無理な減量で一過性脳虚血発作に
そしてある朝、ついに恐ろしいことが起こりました。
目が覚めるとなぜか右腕と右足に力が全く入らないのです。
ベッドの枕元にある携帯電話で救急車を呼ぼうにもまったく体がいう事を聞かないのです。
.一体、自分の体に何が!?
しばらくすると、少しだけ体が動くようになりタクシーで病院へ。
MRI検査を受けると…一過性脳虚血発作と診断されました。
一過性脳虚血発作とは脳内の血液の流れが一時的に悪くなり起こる病気。
脳梗塞の前兆とも言われています。
検査をすると中性脂肪の数値が基準値を超えていた。
ま、だいたい原因はあなたもおわかりになるでしょうね。
彼女の場合、肉など脂質を取り過ぎたため、脂質異常を起こし血液がドロドロになっていたのです。
その結果、脳に酸素が送れず、一過性脳虚血発作を起こしたと考えられました。
実は現在、糖質制限に関して専門家の中でも賛否があり、糖質を制限すると、死亡率が高くなると発表した論文もある。
これは、私も前からブログに書いていますよね。
確かに、肯定派と否定派があります。
私は米屋なので当然糖質制限否定派の研究者の話を聞く機会が多いです。
しかし、肯定派の話や本も読んだりしていますので言わんとすることはわかります。
それでも、いつも思うのはお米を食べる量が減っているのに糖尿病患者が増えているということです。
お米を食べる量が減っているといっても少しじゃないんですよ。
57年前のお米の消費ピーク時の半分以下しか食べていないんですよ。
それなのに糖尿病などの生活習慣病が何倍にもなっていること自体おかしいと思いませんか。
さて、その後、彼女は脂質を抑え炭水化物を摂取する食生活に戻した。
すると、2か月で17キロもリバウンドしたといいいます。
ま、それまでの3年間が糖尿病患者でもない普通の人がするには異常な食生活でしたから仕方ないですね。
番組では、それから13年たった今、広尾にある、彼女が統括院長を務めるクリニックを訪ねました。
そこには・・・・・・・・・・すっかり痩せた日比野さんがいました。
私も見ましたが、太っていた時の面影などまったくないくらいにスッキリしたきれいな方でした。
彼女は、毎日の生活習慣を見直すことで、痩せる習慣を身につけたそうです。
ポイントは、3食の量を減らしその分をナッツなどの間食で補い空腹状態を減らすこと。
血糖値は糖質を摂取したり、長時間空腹が続いた状態になると上昇しやすい。
そのため、3食の糖質を減らし、間食で補うことで血糖値が上がりにくい痩せ習慣が身につくのだといいいます。
逆に食前に運動をすると血糖値が下がった状態で食事をとることになり急激な血糖値の上昇につながってしまいます。
何事もやりすぎには注意です。とのことでした。
ま、間食を取り入れる食事の方法は彼女にとってはベストの方法だったのでしょう。
実際にスリムになっていましたから。過度のダイエットをしていたときと違い健康的な食生活でいまの体形を手に入れたのです。
ただ、糖質制限ダイエットと同じでやり過ぎは危険が伴います。
やっぱり規則正しい食事と生活、そして適度な運動です。
健康的に理想の体形を得ようとするなら食べ物だけでは難しいですよ。
ご意見ご質問がございましたら下記LINEにご登録いただいてメッセージをいただくかお電話にてお問合せくださいね。
お米を食べてダイエット!
お米を食べてダイエット!