9月中旬を過ぎても猛暑日になるなどいつまでも暑い日が続いていました。
本来なら食欲の秋ですが、今年はまだまだ真夏のように冷たい食べ物や飲み物に人気があるようです。
とはいえ、新米が収穫される季節になっています。
2023年(令和5年)産の新米の出来が気になるところです。
私の店でも今年の新米の販売時期はいつごろなの?
価格は高くなっているの?
品質や食味はどうなの?
と質問されるお客様が増えてきました。
そこで、現在までに収穫されている新米の概評をお知らせいたします。
目次
2023年(令和5年)産の新米販売時期は?
早い産地品種の新米は8月に入ってからすでに販売されています。
そして、ようやく通年で販売される新米も収穫されはじめました。
これからは日ごと、新米が販売される産地品種も増えてくるでしょう。
私の店でも一部新米販売を開始しています。
全国的に新米が出揃うのは11月頃となりますが、10月に入れば多くの産地で新米が収穫されます。
収獲済みの新米でも、集荷、出荷や流通の状況によっては12月頃に店頭に並ぶものもあります。
私の店でも11月下旬にならないと入荷しない新米もございます。
通常、大体の商品は10月下旬には新米になっています。
新米の価格は?
2023年(令和5年)産の新米の価格は高いのか安いのか?
2022年(令和4年)産に比べて値上がりし高くなっています。
お米によってはかなり高くなっている産地や品種もございます。
諸費用の値上がりや、天候などの影響もあり産地によっては収穫量が減るなど値上がりの要因が多くあります。
現在収穫されている新米は、2022年(令和4年)産米と比べても10㎏で200円から400円くらいは価格が高くなっていますね。
産地品種によっては、それ以上の高値になっていることもあります。
今後収獲されて市場に出回る新米も昨年より価格は高いでしょう。
今年の新米は昨年と同じ小売り価格で販売されていても実質値引き販売と考えていただいても良いでしょうね。
新米の品質や食味は?
2023年(令和5年)産新米の品質や食味はどうでしょうか?
現在まで入荷している新米についてですが、昨年よりも品質は悪いです。
現在入荷したお米はほとんど2等米です。
農産物検査によるお米の等級は
上位から、1等米、2等米、3等米、規格外とランク付けされています。
主に外観の品質から評価されますから、2等米でも食味は美味しいお米もあります。
入荷した新米をみると、やはり高温による品質低下のお米が多いです。
特に今年は暑い日が続いていたので9月上旬あたりに収穫された品種は高温の影響があります。
さらに、台風で稲が倒れたり土砂が被るなど収穫量が大幅に減った産地もあります。
また、産地によっては日照り続きで水不足ということも。
近頃では毎年のようになりましたが、天候不順で米作りに大きな影響がでていますね。
食味に関しては、今のところではありますが美味しくない新米が多かったです。
もちろん美味しい新米もありましたよ。
意外だったのは、1等米の新米より2等米の新米の方が美味しかったことです。
改めて農産物検査のランクは外観なのだなと感じました。
とはいえ、等級が低いと米粒にひびが入っていたり砕けやすかったり
なかには、精米すると粉になってしまう米粒も多いので
外観の品質が良いほうが食味も安定しているのでやはり1等米の方が良いですけどね。
もっとも、品質、食味ともに9月お彼岸前に当店に入荷している新米の評価なので今後の新米に期待しています。
同じ産地でも品種が違えば収穫時期もずれてきます。
天候などお米の食味や品質に影響する時期もずれてきます。
ですから、今後収獲出荷される新米はひょっとすると品質や食味が良いかもしれません。
どちらにしても、新米がすべて出揃えば美味しい産地品種の情報も入ってくるので
その産地や品種のお米を仕入れるようにしたいです。
今後は入荷した新米を試食した結果をお知らせしていきますね。