腸内環境を整えることが健康によい!
こんな言葉をお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
テレビや雑誌などメディアを通じて見聞きされている方も多いのではと思います。
便秘や下痢など腸の不調を感じている方はけっこういらっしゃるようです。
そんな腸の不調を改善するために毎朝ヨーグルトを食べたり寝る前にヨーグルトドリンクを飲むようにしている方も増えていると聞きます。
でも思い出してください。
日本食には代表的な発酵食品があるじゃないですか?
そう
漬け物です。
今回は、ご飯のお供としてもおなじみの漬け物の効能について
お米マイスターの米スタイルという機関誌に寄稿いただいた伊達友美先生のお話を紹介しましょう。
目次
発酵食品で腸活を!
日本人で漬け物をご存知でない方はまずいらっしゃらないと思います。
それだけ、日本人にとって大昔から食べられてきた食品です。
ぬか漬け、みそ漬け、野沢菜漬け、奈良漬け、千枚漬け、たくあん等々数え上げたらきりがないくらい日本全国各地にはその地域ごとにいろいろな漬け物がありますよね。
私もお漬物とご飯とお味噌汁だけで食事をすることもあります。
おかずとしてもすぐれたご飯のお供ですね。
日本人が昔から食べていたこの漬け物には、いわゆる「植物性乳酸菌」が含まれています。
この植物性乳酸菌は、ヨーグルトやチーズなどの動物性よりも、胃酸に強いといわれています。
ということは、食べればしっかりと腸まで届くタイプなんですね。
ですから、腸内環境を整えるのにとても役立っているんですよ。
せっかく乳酸菌をとっても腸まで届くことが少なければ効果はあまりありませんからね。
ただ、漬け物の中でも浅漬けだけは、残念ながら発酵食品でありません。
塩分が多いのでは?体を冷やすのでは?誤解ですよ!
漬け物というとあなたは「塩分」が気になるのではないでしょうか?
そうでなくても近年塩分の取り過ぎを気にされる方は増えています。
とくに血圧やむくみが気になる方などは、どうしても漬け物を控えてしまいがちですよね。
しかし、塩分が多いからといって必ずしも食べると血圧が上がったり、むくんだりするわけではないそうなんです。
というのは、漬け物の原材料の野菜には「カリウム」が多く含まれています。
このカリウムには、余分な塩分を排泄する働きがあるといわれているのです。
それに、ぬかや昆布にもカリウムは多いので、塩などで摂る塩分とは違って、漬け物の塩分は体に優しいといえるのです。
でも漬け物に使われる野菜のなかには、体を冷やす性質があるといわれているからあまりよくないのでは?とお考えのかたもいらっしゃいますよね。
たしかにナスやキュウリ、葉物野菜などは、体を冷やす性質がある夏野菜ですが、漬け物にすると「発酵パワー」で体を冷やす性質が変化します。
漬け物は生野菜ですが、体を冷やさないというのもうれしいところです。
私も夏場などは食欲が落ち脂っこいものなどがあまり食べられなくなります。
とはいえ、さすがにおかずなしでご飯だけを食べるというのも味気ないですよね。
そんなときはナスやキュウリのお漬物は食卓からははずせないですね。
これでお茶碗1杯くらいは軽く食べています。
美味しく食べて体にも良いのならいうことなしです。
ごはんと一緒でないと善玉菌は働かない!
漬け物の効能をご紹介してきましたが、漬け物だけを食べるよりもごはんと組み合わせることで利点があります。
和食の基本は「口腔調味」といって、主食のごはんとおかずを一緒に口の中に入れ、「噛んでまぜる」ことで旨みを味わうものなのです。
最近では、太らないように糖質を控えようとごはんを食べないという方も多いのですが、それでは腸内環境を整えるのは難しいでしょう。
なぜなら
実は、善玉菌のエネルギー源(食料)になるのは、糖質だけなのです。せっかく発酵食品の漬け物を食べても、ごはんで糖質を摂らないと善玉菌が元気に働かないのです。
血糖値の急上昇には注意が必要なので、最初の一口目に白米を食べるのは控えた方が良いですが、まったく食べないようにしたり、全部を残して最後に食べる必要はありません。
味噌汁などの汁物や、野菜のおかず、魚や肉などのおかずを最初に2~3口食べるようにすれば、それほど血糖値は急上昇しないはずです。
あとは、ご飯とおかずを一緒に混ぜながら、美味しく食べれば、腸内環境もさらに整い、健康にも美容にも役立つでしょう。
善玉菌のエネルギー源が糖質だけってそんなことまではご存知ない方も多いかと思います。
私なんかも、とりあえず善玉菌を摂取すればいいやという感覚でしたからね。
でも食べ合わせって大事なんですね。
そういうことでは、和食はやっぱり理にかなった食べ物なんです。
ただし、ご病気など食事制限されている方は、お医者様とご相談してください。
伊達 友美 (Yumi Date)さんプロフィール
管理栄養士、日本抗加齢医学会認定指導士、ペット栄養管理士。
日本アンチエイジングダイエット協会理事
日本アンチエイジング歯科学会理事
日本工学院八王子専門学校・スポーツカレッジ講師
現在、3つの病院で栄養指導を行っている。
◎公式ホームページ http://omakase-diet.com/
1988年 愛知学泉女子短期大学卒業。
専門:ダイエット、美肌、アンチエイジング。
「心」と「体」と「性」にまつわる栄養学=ホリスティック・ニュートリションをベースに、これまでに約6,000人の食事カウンセリングを行う。
自身の20kg以上のダイエット、摂食障害とニキビ肌改善の体験をもとに、単なる減量ではなく「ボディラインと肌を美しく変身させる」ことを目的とした指導法を確立。
著書・監修本:『図解23時から食べても太らない方法』(WAVE出版)『夜中にラーメンを食べても太らない技術』(扶桑社)『体質改善ダイエット』(マガジンハウス)、『大盛りご飯を食べてもやせる技術』(池田書店)、『伊達式若返る食べ方』(マイナビ)他 50冊以上。
★ダイエットの女王ブログ https://ameblo.jp/omakase-diet/
以上ごはん彩々HPより
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お米を食べてダイエット!
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