近頃ではあまり噛まずに飲み込みやすい食べ物を好きな方が増えているようです。
そんなことも影響しているのか、あごが細い人が増えているようにも感じます。
でも歯医者さん曰く、噛むことが必要な米粒のご飯はおすすめだそうです。
目次
歯科医師がすすめる「ごはん食」
ある時、お客様から「よく噛んで食べるのが良いらしいね。」「ご飯粒よく噛んで食べるのが良いってテレビ番組でやっていたよ」と教えていただきました。
そうです。よく噛むことは体にも脳にも歯にも良いといわれています。
私は、米屋という職業柄お米や食に関する講演や勉強会に参加することがあります。そんななかで歯科医院の院長さんの講演を聞く機会がありました。
それは、お米マイスターというお米の認定資格の更新のための講習会の中での講演でした。
ちなみにもう一つ「米の食味評価技術およびDNAによる食味推定」という講演もありました。なかなか専門的でしょ。講師は大坪 研一氏という米業界では知らない人がいないくらいの研究者です。
さて、その歯科医師の講師は鈴木 公子先生という方で、テレビやラジオにも出演されていて講演活動も精力的にされています。
ご自身が小さいころから大人になってからも次々に難病を患われたそうです。お話を聞くだけでも私なら絶望で自暴自棄になりとても立ち直れないほどの病気の数々でした。
講演のときにも聞いたのですが、後に「米すたいる」というお米マイスターの情報誌でも数回にわたり寄稿されていて、自分がなぜごはん食をすすめるのかを説明されていましたので少し紹介させたいただきます。
農家の家に生まれた先生は子供時代、働き手の急逝により大人と同じように田畑の仕事をすることを余儀なくされたそうです。病弱の祖母がかわいそうな孫を慰めようと甘いお菓子類をくれ、それを大量に食べた先生の体はどんどん大きくなった一方で体調がどんどん悪くなり、12歳の時には、心臓病の不調で医師に激しい運動を止められ、その後も肺炎、ぜんそく、子宮内膜症、アトピ-性皮膚炎、角膜剥離による失明などなど生きていることが不思議なくらい次々と病魔に襲われたそうです。
そうなると、治療や薬の種類が増え22歳の頃には薬の副作用で歩けないほどの状態に。そんな時にある歯科の先生に出会ったそうです。その先生は病気の治療よりも、病気になった原因を探して、治療後に再発しないよう生活習慣や食生活を変えることをとても大切に考える方で「食養」という考え方を教わったそうです。
「食養生」。つまり食事で体を健康にすること。その後、食養を学べば学ぶほど、自分の病気の原因が甘いお菓子やパンの摂りすぎにあるのだと考えるのに至ったそうです。しかし、それまで出会った西洋医学の先生は、そんなことを教えてくれていなかったので、お薬を飲んでいれば病気は治るものと信じていたそうです。
ごはん中心の和食のすばらしさ
鈴木先生がまず変えたことが食事を「ごはん中心の和食」にすることでした。お菓子やパンを一切食べなくなり、食事を見直すと体調はどんどん良くなり、薬も減り、肌はつるつるになり、2階まで登るのさえつらかったのに登山やスキーができるまでに回復されたそうです。医師から3回も死の宣告をされ、もしかしたら一生働くことさえできないと思っていたのに歯科医師として働けるようにまでなったのです。
そんな壮絶な体験を、そして克服した喜びをご自分のためだけのものにしてはいけないと、食事の大切さを病気になる前に知ってもらいたいと毎日、診療室でこのことを伝えはじめたそうです。その後、無償で学校、幼稚園保育園、地域センター、などどこへでも話に出かけ、そのうち噂が広がり、新聞、ラジオ、テレビ・・・と話す機会が広がりました。
しかし、処は変われど、どこでもテーマは1つ「ご飯中心の和食がどれほど大切なのか」です。
すごい体験をされてきたのがわかりますね。
以上、鈴木先生がご自分の体験から書かれていますので、すべてがどの方にでも当てはまるかは私もわかりません。
食生活改善の10カ条
食の大切さを伝えていきたいということで、こういうことを見直してくださいということです。こちらも鈴木先生の意見です。
1、ご飯をきちんと食べる
ご飯は食生活の土台なのできちんと食べることが大切です。きちんと食べないと間食で甘いお菓子やジュース類などが欲しくなりますよね。それに、ご飯を主食にすれば、副食も季節の野菜や魚介類などにすればより良い内容になります。
パンはよほど選ばないと砂糖や油脂類だらけのお菓子のようなもの。しかもイーストフード、乳化剤など食品添加物の心配も。副食もハムエッグなど油脂類になります。
本来ヨーロッパなどのパンはめちゃくちゃ硬いらしいです。日本のパンは外国人に言わせるとケーキみたいらしいです。だから、毎日食べるのは控えた方が良いということでした。
2、液体で満腹にしない
ジュース類をたくさん飲んでいると食事がとれなくなります。飲み物は水、番茶、ほうじ茶、麦茶、薬草茶、緑茶などカロリーのないものにしましょう。
3、未精製のご飯を食べる
胚芽米、分搗き米(7、5,3)、玄米などを常食しましょう。雑穀や麦類を入れるのは大変よいことです。
4、白砂糖の入った食品は食べない
白砂糖、異性化糖(フドウ等果糖液糖)などの入った菓子類(クッキー、ケーキ、アイスクリームなど)、飲料水(乳酸菌飲料水、炭酸飲料水、清涼飲料水など)は極力食べないようにしましょう。料理に甘みをつける場合も白砂糖は避けて、黒砂糖、日本酒、みりん、はちみつなどにしましょう。ただし、黒砂糖やはちみつは使いすぎないようにしましょう。
5、副食は季節の野菜を中心にする
副食は季節の野菜、海藻、いも類を中心にします。動物性食品よりも多く食べるようにしましょう。春は、セリ、ウド、フキ、ワラビ、筍などどちらかといえば「あく」のつより野菜、夏はうり、きゅうり、トマト、レタスなど水分の多い野菜。秋は栗、いも、米、麦、きのこなどを中心に。冬はレンコン、にんじん、里芋、ごぼう、大根など「根菜」を中心にしましょう。季節に関係なくサラダ(生野菜)ばかりというのは好ましくない。
6、動物性食品は魚介類を中心にする
魚介類の選び方は、色(白身、赤身、青身)で選ぶのではなく、値段で選ぶのが賢明です。一般に高価な魚ほど薬漬けの可能性が高くなります。安い魚に薬を与えてまで養殖する人はいません。その他、動物性食品は卵程度にしましょう。肉類や食肉加工品(ハム、ソーセージ、ベーコン)は極力減らしましょう。
7、揚げ物はひかえ目にする
現在の食生活はあまりにも油脂類が多すぎます。天ぷら、フライなどの揚げ物類はできる限りひかえましょう。炒め物、ドレッシングくらいにしましょう。
8、発酵食品をきちんと食べる
みそ汁、漬け物、納豆などの発酵食品を常食するようにしましょう。とくに、ご飯、みそ汁、漬け物という食生活パターンは最高の組み合わせです。みそ汁は食塩水ではないし、漬け物は塩の塊ではありません。むしろ、乳酸菌の塊と考えるべきです。これほどすばらしい整腸食品はありません。できれば、きちんと発酵した質のよいものを食べたいものです。
9、できる限り安全な食品を選ぶ
神経質にならない程度に、できる限り安全な食品を使うようにしましょう。せめて、調味料くらいはよいものを使いたいものです。
10、食事はゆっくりとよくかんで
食事はゆっくりとよく噛んで食べる習慣をつけましょう。口のなかには食べ物が入っているときは、飲み物はひかえましょう。噛むことは、食べ物を細かくするだけではなく、歯ぐきを丈夫にしたり、脳の血流をよくしたり、非常に大切な働きをしています。楽しい食卓も忘れずに。
以上10カ条極端だなと思う方もいらっしゃるかもしれません。実際私もそこまでは、と思うこともありますが。はじめに書いたように壮絶な病魔との闘いを上記なようなことで克服してきた体験からでたことなので単純に否定はできないと考えています。これを100%完璧にすることはなかなか難しいと思いますがちょっと心にとめて気を付けるようにすれば体調不良など改善するかも知れませんね。
あっ、それと私がこの講演で印象に残ったのは噛むことの大切さですね。
実際、たしか猿でなくチンパンジーだったと思いますが実験で同じ栄養素を固形物のえさと液体のえさを同じ期間食べさせた結果の写真を見せてもらったのですが、固形物のエサを食べていたチンパンジーはまったく以上はなかったのですが液体のえさを食べていた方は歯がボロボロになっていました。
あれを見るとやっぱりご飯粒をよく噛んで食べようという気になりますよ。
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