お米の雑学

お米の農薬って危険ではないのですか?残留農薬も気になります。

投稿日:2019年3月28日 更新日:

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お米の農薬って危険ではないのですか?残留農薬も気になります。

農薬大丈夫

「このお米農薬は大丈夫ですか?」
お米の農薬について心配されるお客様がいらっしゃいます。

アレルギーなどにも影響することがありできるだけ無農薬や減農薬のお米を望まれるお客様も少なくありません。

毎日食べるご飯だから気になるのは当然です。


農薬については賛否両論あります。

農薬があるから比較的買いやすい価格で安定した品質のお米など農産物が収穫されます。

もし、無農薬米の農産物しかなければ品質のばらつきも増えるし、人件費も今以上にかかることになり販売価格が高いものになります。

でも、残留農薬が気になるから子供には食べさせたくないので高くても無農薬の農産物が良いと考えておられる方もいらっしゃいます。


現在流通されているお米は基本的には残留農薬について安全であるとされているお米です。

お米は毎日食べることからもその残留農薬を気にする方もいらっしゃいますが、ほかの農産物に比べると農薬の散布は少ないのではと思います。

慣行栽培(一般的な栽培)でも安全といわれていますが、どうしても気になる方は無農薬米や減農薬米をおすすめします。


農薬ではないのですが、たまにテレビなどで土からだした野菜などをその場で拭いて食べるというシーンが映されていますね。新鮮さをアピールしているのでしょうが生産者の人に言わせると「あんなの細菌だらけなのによく食べるな、お腹こわすよ」です。

農薬よりも菌を心配する方もいらっしゃるんですね。

ま、どちらがいいんでしょうね。農薬か菌か?

でもまぁ考えてみたらこういうパフォーマンスは道に落とした食べ物を拭いて食べているのと同じようなものですね。



そもそも農薬を使用するのはなぜでしょう

農林水産省によると、農産物を安定的に供給するためには生産する時に農作物が病気により枯れてしまったり、害虫に食べられるなどの被害を防ぎ、生産量を確保する必要があります。

日本の場合、温暖で湿潤な気象条件で病気や害虫が発生しやすいことから、国内で農産物を安定して生産するためには、どうしても必要な範囲で農薬を使用しなければならないようです。

ただ、農薬の成分や使い方によっては人や魚などへの悪い影響もあります。このため、農林水産省は、農産物の安定した生産を確保すると同時に、農薬の使用が、農薬を使用する農家や生産された食品を食べる消費者の健康に悪影響を及ぼさないかどうかを科学的データに基づいて検討しているということです。

また、農薬は野外で使用するため、環境中に放出された農薬が魚などに悪影響を及ぼさないかどうかも同様に検討しています。

ですから、どんな農薬をどんな作物にどんな使い方で使ってよいかの判断は、様々な試験によって得られた科学的データを評価して行われているようです。

使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる農薬だけを農薬取締法に基づき登録を行っています。

この農薬取締法により、登録されていない農薬は使用できないことになっています。。

また、登録の際には「使用できる作物」や「使用できる時期」、「使用してよい量」などの「使用基準」を決めており、農薬が登録されていても使用基準以外の方法で使用してはいけないのです。

このように、農薬取締法に基づく登録制度は、農薬の登録の際に、使用基準に従って使用した場合に安全であることを農林水産省が確認するシステムとなっています。

農薬は病気や害虫による被害を防ぐために使用するものなので、病気や害虫による被害を防ぐ必要がある作物だけに、必要な時期をみて使用します。

ちなみに、以前生産地の農家の方々との懇談会で昔に比べると今の農薬は良くなっているとおっしやってました。

当時はけっこうきつい農薬もあったようで用水路に生きものがいなかったほどだったそうですが現在ではあちらこちらにいろいろな生きものがいるとのことでした。

それに雨風があると農薬がすぐに流れるのでほとんど残らないとのことでした。生産者の方々にしても、自分にも害を及ぼすことになるので切実な問題ですよね。



残留農薬について

農薬の使用で何が心配かと言えば残留農薬ですね。

農薬は国の厳しい審査を経て使用を認められますが、農薬の残り具合や環境への影響も厳格な試験を行い使用量と使用方法を決めています。

ですから、決められた使用量や散布時期、散布方法などの使用方法を守ったものであれば、残留農薬の心配は必要ないということです。

それに、食品の残留農薬は、食品衛生法で農薬ごとに量の基準が定められています。

・毒性試験で農薬を毎日一生涯にわたって摂取し続けても、現在の科学的知見からみて健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量。

・農薬の作物残留試験から得られた残留実態濃度

・その作物を食品として1人が1日に食べる量


現在登録されている農薬についてはラベルに表示された使用方法を守って使用すれば農薬が基準を超えて残留する恐れもありませんし、万一基準をこえているものは販売が禁止されます。

また、農薬の使用については病害虫防除所員などが法律に基づいて農家の方を指導されています。違反したら罰則もありますよ。

先ほども少し述べましたが農家さんも自分の健康や生産したお米の安全性には気をつけています。

農薬にお金がかかるのでできれば少なくて済むならそうしたいようですよ。

それに、稲にまかれた農薬は、雨風による洗い流しや空気中への蒸発、日光による分解、植物がもっている酵素による分解、水や空気中の酸素による分解などにより自然に分解されています。

また、日本の場合収穫後に農薬をまくいわゆるポストハーベストはしません。

稲の籾摺り、玄米を精米することにより普通に食べるご飯になる頃には農薬の心配がさらに少なくなっています。

でも米粒の外側に農薬が残るので玄米食やぬかの残留農薬がどうしても気になる方は減農薬や無農薬のお米も良いと思います。

ちなみに、私の店で玄米食をされていたお客様は普通栽培の玄米を召し上がって100歳を超えるまで元気にされていましたよ。
ま、何事も個人差がありますから一概には良いといえませんけどね。

農水省HP、米穀機構・情報部だよりから一部抜粋



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