京都でお米が作られているの?
観光地としては知名度のある京都ですが
実は美味しいお米の産地でもあるのすよ。
米ランキングで最高位の特Aランクにもなったことがあります。
目次
京都で育ったお米「京都米」その美味しさの秘密をご紹介!
京都米は一般的にはあまり知られていませんが
米業界内では良食味で有名なお米なのです。
美味しいお米として有名な
あの魚沼産コシヒカリにも負けない
お米と言われています。
少し残念なことは
魚沼産は日本全国どこの米屋でも
仕入れることはできますが
京都米はもともと生産量が少ないのです。
そして、そのほとんどを
老舗料理店など京都府内で消費しているため
京都以外への流通量が少なく、
他府県で販売されることがありませんでした。
今でこそインターネットで全国のお米を
買うことができるようになりましたので
以前よりは手に入る機会は増えましたが
生産量が少ないことや
京都のお米屋さんが
ある程度の数量の京都米を
前もって確保しているので
今でも
京都の人以外には
なかなか手に入らない希少なお米です。
最近では農薬や化学肥料の使用を減らすなど
栽培方法も工夫し付加価値の高い
お米の生産が進んでいます。
東北地方や北陸地方といった
日本有数の米処にまけない
高い食味値のお米を
安定出荷できるようになったいます。
京都米はどこで作られているのか?
京都は、神社仏閣が多い印象があるかと思いますが
京都市のある京都盆地以外は、ほとんど山に囲まれていて、
なんと長野県と同じくらい山の多いところなんですよ。
ですからお米は、山間地とその周辺の田んぼで
作られていることが多く、
水もきれいで、おいしいお米を育てる
気候にも恵まれています。
京都府内には三ケ所の主要な米処があります。
日本三景天橋立をようする
日本海に面した丹後地方
京都府の中央に位置し
由良川と桂川の二大水系が
耕地をうるおす丹波地方
伏見の清酒、西陣の染物で
有名な山城地方
京都米の産地!丹後地方(たんご)
ここに湧き出る「磯清水(いそしみず)」は
「名水百選」にも選ばれています。
「磯清水」に代表される丹後の水は、
半島中央部の原生林から雄大な
自然のフィルターでゆっくりゆっくりと浄化され、
清浄で美味しくなるのです。
米業界でも良食味と評判の高い
丹後の「コシヒカリ」は、
丹後の水が育てました。
米の食味ランキングで
一番おいしいお米とされる
「特A」ランクに
何度も選ばれています。
また、
「京都のお米で京都のお酒を」を
合言葉にお酒へと生まれ変わるお米
「祝(いわい)」「京の輝き(きょうのかがやき)」
という品種も育っています。
京都米の産地!丹波地方(たんば)
丹波は、京野菜の本場です。
丹波松茸や丹波栗の
主産地としても有名です。
美山町芦生(みやまちょうあしう)の
原生林を源に
綾部(あやべ)、福知山(ふくちやま)、舞鶴(まいづる)を経て
日本海にそそぐ由良川(ゆらがわ)。
京都市広河原(ひろがわら)を源に
大堰川(おおいがわ)、保津川(ほづがわ)と
名を変える桂川(かつらがわ)。
この二大水系は、
丹波の耕地をくまなく潤し、
伝統ある豊富な農産物を育んできました。
昼夜の寒暖差から濃霧が発生しやすく、
これが丹波ならではの
美味しいお米を育てています。
丹波の水はコシヒカリ、キヌヒカリ、祭り晴(まつりばれ)
といった良食味米はもちろんのこと
祝(いわい)、京の輝き(きょうのかがやき)などの
お酒へと生まれ変わるお米も育てています。
丹波のキヌヒカリも
米の食味ランキングで
最高位の特Aになっています。
京都米の産地!山城地方(やましろ)
古都の南方にとうとうと流れる
琵琶湖(びわこ)を水源とする
宇治川(うじがわ)と京都南部を縦断する
木津川(きづがわ)が流れています。
一年を通じて温暖な気候と、
肥沃な土壌と広大な耕地を生かした
お米づくりが盛んに行なわれています。
歴史の水と秋の安定した気候は、
ヒノヒカリ、祭り晴(まつりばれ)などの
良食味米はもちろんのこと、
将来お酒へと生まれ変わる
お米も育てています。
京都産米の近年の品質状況
近年、高温により全国的に
お米の品質に影響がでています。
京都府でも
乳白色の米粒が混じるなど
影響がでています。
が
そこは、米屋のちから
精米技術や
品質の悪いお米の混入を
最小限にするための工夫により
美味しい京都米に仕上げています。