近年日本全国の米産地でお米の新品種が開発されています。
それは、より美味しいお米を作るため日々研究されています。
また、天候不順な年でも品質の低下に強いお米の開発。
特に高温障害での品質低下は近年よく報告されていますから高温に強い品種も増えています。
ちなみに、全国的に令和3年産米は現時点では昨年より高温障害の品質低下は少しましなようです。
そんな群雄割拠のお米の新品種ですが、京都米も名乗りを上げました!
名称は、京式部(きょうしきぶ)!
この京式部の食味や食感はどうなんでしょうか?
どこで買えるのか?価格はいくらくらい?
京式部(京都府産米)新米の玄米が入荷!精米方法で味に差が出るの?
目次
京式部(きょうしきぶ)の食味・食感の特徴
京都府がかなり力を入れて一押ししている京都米の新品種京式部の特徴はどのようなものでしょう。
食味や食感が気になるところですね。
食味の特徴
コシヒカリとの比較では、香りが良く、白くつやがあり、甘みがあるという結果がでています。
粘り、味、香り、外観、そして総合ともコシヒカリよりも評価が高かったです。
私も令和2年産米を試食しましたがこの年の京都米としては一番美味しかったと感じました。
もっともコシヒカリとは少し違った食味食感ですから好みのわかれるところではあります。
京都の料亭料理職人さんの試食したコメントでは
「味のバランスが良く上品な味わい、京料理のしめに良い」
「香りが高く、ほどよい粘りがあり、大粒で甘みがある」
など高評価が多かったです。
食感の特徴
食味のところにも書きましたが粘りがコシヒカリよりも高評価でした。
外観、見た目ですね京都米の中では大粒です。
もともと京都米というか近畿は東北地方など米処と比べて玄米を選別する網目が小さいところがあります。
この京式部は品種的にも少し粒が大きめで選別も網目が粗くしていますから当然粒がしっかりしています。
2年産米も確かに粒がしっかりしていました。
ちなみに、このブログを書いている時点では3年産はまだ現物を見ていないのでわかりません。
京式部(京都府産米)新米の玄米が入荷!精米方法で味に差が出るの?
京式部(きょうしきぶ)の販売店や価格は?
さて、京都府が全国のトップブランド米にと押している京式部(きょうしきぶ)ですが、いったいどこで買えるのでしょうか?
京式部(きょうしきぶ)をあまり、見聞きしていないという方も多いかと思います。
実際京都にいらっしゃる方でも知らない方が多いでしょうね。
令和3年産米から本格デビューとはいえ、まだまだ認知度の低い京式部だけに販売店になるとさらにわからないでしょう。
京式部(きょうしきぶ)の販売店
京都以外の方には申し訳ないのですが、現在は京都府以外での販売店はございません。
京都府内の百貨店、高級スーパー、そして、米穀専門店いわゆる米屋ですね。
米屋でも3年産米は一部の指定されているお店だけでの販売です。
ちなみに、私の店では3年産の京式部を販売いたします。
ネット販売は許可されていますのでご興味のある方はこちらからどうぞ!
京式部!京都米の新品種
新米入荷予定は10月上旬です。
京式部(きょうしきぶ)の販売価格は?
高級米のトップブランドとして売り出す京式部(きょうしきぶ)ですがいったいいくらくらいの価格でしょうか?
昨年も少しだけですが数店舗で試験販売をされていました。
お店によって価格は違ったようですが、だいたい5㎏袋で税込み価格3000円から4000円くらいの間のようでした。
昨年産は私の店では販売していませんでしたから販売されていたうちわかっている販売店の価格からです。
3年産米は店によって違うと思いますが3000円くらいではないでしょうか?
これは卸会社の精米を販売した場合の販売価格なので、玄米仕入れの場合は精米方法など各店によってもう少し高い販売価格になる可能性はあります。
というのも玄米を精米にするときにどれだけ皮を削るか、また精米した後どれだけの網目に通してから袋詰めするかによって原価がけっこう変わってくるからです。
新発売からしばらくの期間は私の店でも卸会社の精米しか仕入れることができません。
その後玄米仕入れがはじまれば価格改定も考えています。
しばらくは下記サイトの価格で販売する予定です。
京式部!京都米の新品種
新米入荷予定は10月上旬です。
京式部(京都府産米)新米の玄米が入荷!精米方法で味に差が出るの?
京式部(きょうしきぶ)の名前の由来
平安時代に京都で活躍し、薫りの物語と言われる「源氏物語」作者の紫式部を連想し、華やかで、平安の雅を感じることができる上質なイメージとなるよう思いが込められています。
京式部(きょうしきぶ)の歩み
京都のトップブランド米京式部(きょうしきぶ)ですが本格デビューまでの歩みを簡単に紹介いたします。
お米の新品種開発はけっこう時間がかかります。
この京式部(きょうしきぶ)も平成29年に開発がはじまりました。
京都の老舗料亭の料理職人、お米マイスター、JA関係者など試食と栽培を重ね、”これだ”という品種を選びました。
ですから、つくる人、売る人、料理する人すべてが力を合わせ選ばれたお米ということです。
そして、栽培方法も厳格な統一栽培基準が設けられ、遵守する生産者だけが栽培しています。
2年産では、限定提供ということで老舗料亭でお客様にも提供され好評でした。
もうすぐ京式部(きょうしきぶ)の新米が入荷しますが、早く試食するのが楽しみです。
ちなみに、本格デビューとはいえ数量的にはまだ少ないです。
売切れの際はご容赦ください。
とはいえまだしばらくは大丈夫かな。
ネット販売はこちらからどうぞ!
京式部!京都米の新品種
新米入荷予定は10月上旬です。