ネットや店頭精米で玄米を購入精米してもらうと減りますよね。
玄米を精米すると重量が減ります。
玄米価格が安くても精米すると1割ほど減りますからその分を考えないといけません。
同じお店で同じお米が玄米と精米とも同じ価格なら精米を買ったほうがお得です。
目次
この玄米を精米すると損?得?
「この玄米を精米してもらうのは金額的に損ですか、得ですか?」
店頭に並んでいる玄米を購入して、店頭精米を希望されたお客様がこんな質問をされました。
うーん、何をもって損得とするかですね。
単に食べる量だけを考えれば損でしょうね
玄米を精米して精白米にすると1割ほど重量が減るからです。
削った分は米ぬかになりますので、その米ぬかも受け取るのなら精米してもらっても1割損とはなりません。
これは、何も店頭精米だけのことではありません。
ネット販売で玄米を購入しそれを精米してもらって送ってもらうときもそうですね。
玄米をその場で精米してもらって得は
じゃあ得はなんでしょうか?
ま、お米の搗きたてを食べられるから新鮮で美味しい。
と思われている方には良いでしょうね。
購入される玄米の数量にもよりますが、その日のうちにそのお米を食べきるのであれば新鮮なままのお米を食べられますが
翌日も、翌々日もさらにそれ以上の期間食べるのであれば玄米をその場で精米もしくは、ネットで玄米を精米して購入しなくてもいいのではないでしょうか。
もし、新鮮なお米がいいのなら家庭用の精米機を買いそして、玄米を購入して自分で食べる分だけその時ごとに精米すればいつでも新鮮です。
玄米購入、これを知らないと損をする3つのこと。
玄米を購入するときにちょっと知っているだけで損をしなくて済みます。
もちろん、産地や品種、購入するお店によっても変わってきますけどね。
1、その玄米の等級は?
玄米の品質が悪いと白米にすると1割減どころではないことがあります。
ネットでも店頭精米でも玄米を購入してからそのお米を精米してもらうと1割ほど量が減ることは先ほどお伝えしました。
損はそんな数量の減りだけではすまないことがあります。
通常、産地品種が明記されている玄米を販売している場合は農産物検査という検査を受けています。
そうでないと産地品種名を表示してはいけないからです。
品質の良いものから順番に1等米、2等米、3等米、規格外となっています。
玄米を販売するお店は基本的には1等米を販売していると考えられます。
その方がお客様にお米を販売するうえで信用度がますからです。
しかし、残念ながら同じ1等米でも誰が見てもこれは1等米以外ありえないというバリバリの間違いない1等米もあれば、何でこのお米が1等米になるのというお米もあります。
これは、検査員によってほんと差があります。
本来はこんなことはあってはいけないのですが
現場でいろいろな産地の等級をみている米屋の私に言わせれば間違いなく差があります。
この差は1等米に限らず2等米、3等米、規格外にもあります。
反対にこの2等米は1等米にしてあげてもいいくらいのお米もあります。
ですから、いかに良い品質の玄米を購入するかでそれを、精米したお米の善し悪しがきまります。
2、精米に砕けたお米や小さな米が多い
そのお店が使用している精米機や販売方法の考え方によって違いはあると思いますがネットや店頭精米で玄米をその場で精米した場合精米時に砕けたお米や小さな米粒
色のついた米粒などが混じることがあります。
まぁ、これは、精米として販売されているお米でも混入することはありますが玄米を精米してそのまま袋詰めした場合は精米とは比べ物にならないほど混入率が高くなります。
なぜか?
普通に精白米を販売する場合も玄米を精米することには変わりありません。
ただ、その後の処理が違います。
通常、精米した後に砕けた米や小さな米粒をふるいの機械で網の下に落とします。
色のついた米粒も色彩選別機という機械ではじきだします。
その他異物等があればを取り除き袋詰めされ精白米として販売されます。
もし仮に玄米購入後、精米して同じ工程をするのと単純に玄米から精米してすぐに袋詰めする場合とでは玄米から減る量は推して知るべしですね。
前者の方が多く減ります。
3、玄米価格と精白米価格とを比較する
玄米から減る量は精米してすにに袋詰めする場合と精白米で販売する用に一定の工程を経たあと袋詰めする場合とで違いがあることはお分かりいただけましたね。
少し安めの玄米価格で購入していても1割以上減ってしまうとそのお店で販売されている同じ品種の精白米と価格が変わらなくなる場合もありえますよね。
ですからまず、そのお店の玄米価格と同じ産地品種の精白米との価格がどれだけ違うかを確認してください。
例えばです、計算しやすいように玄米価格が10kgで5000円にしましょう。
精米で1割減るとしましょう。
(実際は玄米によってはもっと減る場合もあります。)
すると、精白米が9kgで5000円です。
(砕けた米、小さな米粒混入の可能性あり)
10kgに換算すると5555円になります。
このお店で同じ産地品種の精白米が5555円以下なら精白米を購入した方が断然お得だと考えられます。
お店によって数量で割高や割安にしている場合も多いのでそのへんもお買い求めされる数量によって確認することをおすすめします。
少量の場合は玄米を精米できないケースも
ネットにしろ店頭精米にしろ少量の場合は玄米を精米できません。
ご家庭用の精米機なら1kg未満の精米も問題なくできるでしょうが普通お米を販売しているお店ではご家庭用よりも精米機が大きいので少量の場合精米できないのです。
正確に言えば出来るけれども搗きむらができるです。
機械にはどうしても残留する玄米が一定量あります。
これをすべて精白米にするとなるともう少し玄米を足すか一度精米した白米を最後に少しだけ精米機にもどす必要があります。
ですから、玄米が少量な場合は精米できないとしているお店もあるのでご注意を。
できれば、近くのお米屋さんでそういうことをお聞きになりながら店頭精米をされると良いですよ。
ちなみに、私の店では少量の精米もある程度搗きむらをご承知していただければしていますよ。
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