『メイドインジャパン!』っていうテレビ番組をご存知でしょうか。
TBS系列で毎週月曜21:00 – 22:00に放送されているバラエティ番組です。
南海キャンディーズの山里亮太さんが司会をされていて
外国人が母国に里帰りする際にお土産として日本の製品や技術を持ち帰り
家族に喜んでもらい絆を深めていくっていうものです。
演出がオーバーすぎる、日本製品の宣伝番組だなんて批判的な意見もあります。
私がたまたまテレビのスイッチをいれるとこの番組がながれていました。
何気なくみていると日本製の炊飯器で炊いたご飯について放送されていたので紹介いたします。
ちにみに、9月9日の放送です。
目次
イギリスでのご飯
炊飯器で美味しいご飯を食べてほしいと出演していたのはイギリス人の女性です。
現在は日本在住ですが、イギリスにいるころ食べていたご飯がぱさぱさで美味しくなかったそうです。
日本に来てから、日本のお米を食べるとその美味しさに感動したそうです。
ですから、この美味しいご飯をイギリスにいるお母さんや家族に食べさせてあげたいと考えこの番組に応募したそうです。
実際にいイギリスの実家に帰って食事のシーンが撮影されていました。
ちなみに、お母さんはシングルマザーで子どもを一生懸命育てたそうですが
10年前に再婚されて今はご夫婦とその間に生まれた弟が2人いました。
その家族で一緒に食事をするのですが
「ご飯がいる人」とお母さんが尋ねると、お父さんだけが手を挙げていました。
小さな弟たちはぱさぱさするからいらないといってましたね。
そのお父さんもご飯をそのまま食べるのではなく
野菜スープの中に浸けて食べていました。
このシーンを見ていたのですが、そりゃぁパサパサしているのもわかります。
まず調理方法なんですがご飯が入ったパッケージの上部を少し破って電子レンジでチンするだけです。
お米からではなく、もうすでにご飯になっているものですね。
同じような商品は日本でもありますが、日本製ならもう少し粘りがあるご飯になると思います。
もちろん、お米に対しての考え方が違うこともあります。
ですから、こういうお米を製品にするにも日本のように少しでも美味しいご飯にしようと
技術を駆使してつくっているわけではないように思えます。
そして、決定的に違うのはその原料米がインディカ米であるということです。
外国では主流のこのお米は私たち日本人が普段食べているジャポニカ米とは違い
硬めでぱさぱさしているのです。
でも、日本のようにご飯だけで食べることよりも
このお父さんのように何かに浸けたり入れたりして食べることが多いのでしょうね。
だから、少々ぱさついても食べられないことはない。
ただし、弟たちが言うようにぱさぱさしているからいらないというのですから
けっして美味しいものではないのは確かですね。
ま、食文化が違うのでこれは仕方がないことですね。
ただ、テレビ画面に映されたお米はとてもじゃないけれど美味しそうではありませんでした。
なかなか画面越しでまずそうなお米を見る機会はないですね。(苦笑)
日本の炊飯器でご飯を炊いたら
今回の出演者の女性もイギリスにいた頃はご飯がぱさぱさして美味しくなかったと言っていました。
だから日本の美味しいご飯を家族に食べてもらいたいと思ったんです。
ですから、炊飯器と日本のお米をお土産として持参しました。
ちなみに、お米はコシヒカリということでしたが産地は紹介されていませんでした。
炊飯器はバーミキュラでした。
これけっこ良いお値段ですよ。確か8万円とかはすると思います。
それりゃ、これで日本米炊けば美味しいのは間違いないでしょうね。
それに、調理モードでは炊飯以外にも無水調理、ロースト、炒め調理、スチームといった
様々な調理に対応するからお母さんへのプレゼントには最高でしょう。
でも、私が思ったのは今までぱさぱさなご飯が普通と感じていた人々が
日本の粘りのあるご飯を食べて果たして美味しく感じるのだろうかということです。
軟らかすぎるとかで、かえって嫌だと感じるのではないかな?
なんてことを考えながら見ていました。
そして、いよいよ炊き上がったご飯をみんなで食べるのです。
このときはお姉さん家族まで集まっていたのでけっこうな大人数です。(笑)
そのみんながお茶碗とお箸を持ってテーブルの上に置かれた炊飯器の周りに立っています。
なんか私たち米屋が会合などでするお米の試食会のことを思い出しました。
炊き上がりのご飯を食べると
炊き上がったご飯を各々のお茶碗に装います。
まず最初に食べるのはお母さんです。
「美味しい」という声がもれます。
その後、他のみんなもそれぞれ食べ始めます。
「美味しい」「美味しい」とみんなが連呼しています。
演出かもしれませんよ。でもあの美味しいという顔は本当にそう感じたんだと私は思います。
そして、家族の1人が言った言葉が印象的でした。
「噛めば噛むほど甘みがでてくるわ」
どうですか!そうなんです。お米って、ご飯って噛めば噛むほど甘みを感じるんですよ。
さらには、「日本人って毎日こんな美味しいご飯を食べているの」です。
そうなんです。毎日食べているんです。と言いたいところですが
近年は、毎日食べる人も少なくなって来ています。
それどころか、全然食べない人もいるほどです。(泣)
でも、イギリス人は「ご飯だけで食べられる」って言ってくれています。
おかずがなくてもですよ。
その後、ご飯のお供として、のりや食べるラー油、梅干しも食べていました。
どれもとても好評だったんですが、梅干しを食べたおばあさんはとてもすっぱそうな表情でした。
さすがに梅干しは食べてすぐに美味しいと感じる外国人は少ないかなと思いますけどね。
ご飯が美味しいと言ってくれていた人のなかには、演出によって美味しいと言っている人もいたかも知れませんが
先ほど紹介した梅干しじゃないですが、ご飯を食べている表情を見る限り美味しいと感じていただけたと思います。
しかし、ご飯だけを食べてこんなに美味しいと言ってもらえると
別に私が提供したお米ではないのですが、とても嬉しい気持ちになりました。
そして、やっぱり日本のお米は素晴らしい、世界に誇れる食品であることを再認識いたしました。