お米の雑学

農家とお米を年間契約する直販・直送っていいのかな?

投稿日:2018年11月14日 更新日:

農家と直接契約していました。

今回は関西弁バージョン翻訳付きです。

 

ご年配の女性のお客様がご来店されて

 

「お米な、農家のひとからじかに買うてたんやけどな」
訳、お米を農家の方から直接購入していたんですけれど。

 

「家族が減ってあんまり食べんようになったんやわ」
訳、家族が減ってあまり食べないようになったのです。

 

「ほんだらな、米が余ってしもてどうにもならんのやわ」
訳、そうしたら、米が余ってしまうようになってどうしようもなく困っています。

 

「ほんでな、こないだから、もうやめにしたんやわ」
訳、それで、先日より、もうやめることにしました。

 

「そやから、ちょっとだけお米ちょうだい」
訳、ですから、少しだけお米を購入したいのです。

 

本当にこんな感じのお客様でした。
しかもけっこう早口なんですよね。(苦笑)

 

とりあえずお試しに2kg買われました。
ありがとございました。(笑)

 

 

農家との契約米ってどうなの?

お米の流通が自由化になり
消費者が直接農家からお米を
購入されることも多くなりました。

 

特にインターネットの普及し
ホームページを作り
直接販売する農家も増えています。

 

中には、年間契約で
定期的に送ってもらう方もいらっしゃいます。
そう、上記のお客様のように。

 

ただ、予定通り消費しないと
米があまったり、
足りなくなったりと
うまくいかないこともありますね。

 

今や米屋で購入のお客様より
農家から直接の方が割合が多いです。(涙)

 

そこで、農家のお米を年間契約するうえでの
注意点をお伝えしましょう。

 

 

 

農家と契約するメリットは

農家と契約するメリットとして

 

作った人がわかる。
誰が作ったかわかるので
安心してご飯を食べられます。

 

 

無農薬米や減農薬米などで
栽培されたお米が手に入る。
農家さんにもよりますが
無農薬で作られていたり
減農薬で作られているお米が
安定的に入ります。

 

 

安定した価格
はじめに、1年間の価格が決められますので
不作でもそんなに大きな値上げにはならないことが
多いですね。

 

 

安定供給してもらえます。
はじめに契約数量を決めておくと
1年間そのお米を確保してもらえるので
不作などのときでも安心です。

 

 

おまけがついていることも
農家の方はお米作りのほかにも
農作物を作っている場合が多いので
おまけにつけてくれたり
格安で販売してくれたりするケースも
あるようですよ。

 

 

田植え体験や、稲刈り体験など
イベントをされる農家さんもいるようです。

 

 

特殊な品種の場合
前もって契約していると必ず手に入る。
最近は新開発されたお米が
毎年、多数発売されています。
そういうお米の中には
数量限定で手に入り難いお米もあります。

そんなお米でも前もって契約していれば
かなりの確率で手に入ります。

 

 

農家と契約するデメリット

それでは、デメリットはどうでしょうか?

余ってしまったりしても
いらないと言えない、もしくは言いにくい
契約ですから仕方ないとはいえ
もらいものがあったり
外食の機会がふえたり
予定外のことでお米が余るってくる
ことはありますよね。

 

 

途中でやめられない
契約内容にもよりますが
年間で契約すると途中でやめられないことも
また、ちょっとやめるとは言いにくいので
契約がきれるまではがまんする
なんて方もいるのでは。

 

 

まずくても1年間食べなければいけない
天候不順などで品質の確保が
以前に比べて難しくなってきています。
出来が悪い年でも契約していると
その品質の悪いお米を
1年間食べ続けなければいけないですよね。

 

 

配送料がかかるので割高になるかもしれません。
近くの農家から買われている場合は大丈夫でしょうが
遠い産地と契約していると
どうしても、配送料がかかります。

同じ産地品種のお米が近くのお米屋さんより
農家の方から買う方が安くても
配送料を足すと価格が高くなることもあるので
前もってお米の価格と配送料金がいくらか
調べることをおすすめします。

 

 

農家との契約米でこんなことがありました。

私が所属している
お米屋さんのグループでも
個人の農家や団体と契約
することがあります。

 

そこで起こったトラブルを
ちょっとだけご紹介しますね。

 

ある、産地の農家のグループと
契約栽培の約束をしていました。

 

そのグループのほとんどが
村や町の議員さんだったので
少し驚きました。

 

お米作りのことについて
グループ同士で懇談会も数度行い
こちらから産地にも出向きました。

 

そこで、
コシヒカリなど有名ブランド米だけでなく
こちらから指定した品種も含めた
お米の契約をしました。

 

こちらから指定した品種は
そこの産地ではまだ
作られたことがなく

 

「作るのは良いですが
必ず全部買ってくださいね。」
と念押しされました。

 

コシヒカリなどの
名が通った品種なら
すぐに売れるのですが
そうでないものは
売るのが難しいので
念押しされたのだと思います。

 

収穫がはじまり
第1回目の入荷がありました。
例の、あの品種もありました。

 

入荷した後、早速試食したところ
とてもいい食味です。

 

これは、大成功と
グループのみんなが思いました。

 

しばらくして
第2回目の入荷する品種と数量の
確認の連絡が各店にありましたので

また、あの品種を入れるように
お願いしました。

 

前もって各店舗数量を申し込んでいますので
最後の配送までにその数を配分して注文します。

 

ところがです。
こちらの代表が
第2回目の数量を依頼したところ
「あの品種は、もうなくなりました。」

 

って、なんじゃそりゃ。

 

まだ全体の半分どころか
3分の1もとっていないのに
なくなったってどういうこと。

 

よくよく話を聞くと
他に売りさばいたようでした。

 

「そんな、あほな」

 

あの品種にかぎっては
必ず全部買ってくださいとまで
言っていたのに。

 

どうやら、私たちが契約した価格より
高い価格で売れたようでした。

 

議員がほとんどのグループなのに
モラルのかけらもない人たちだ。

 

でもね。
こんなことは今までに
他の産地でも何回かありました。

 

決して農家のみなさん全部が
こんな人たちではないのですよ。
たぶんこのような人たちの方が
圧倒的に少ないと思います。

 

ま、わからないでもないんですよ。

年に1回しか取れないのですから
同じ売れるなら高いほうに売りたい
経費は同じですからね。

 

でも、
その1年の1回だけじゃないでしょ。

どんな年だってあるのだから
信頼関係って積み重ねじゃないですか
ほんと、残念なことでした。

 

米屋のグループの仕入れと
個人で買われる契約米とでは
少し違うかもしれませんが
契約する農家の評判は調べた方が
いいかもしれませんね。

 

 

結局農家と契約するのは得なのか

いゃー、どうでしょう?

 

今回は農家と年間契約でお米を買うということで
年間契約でなく農家のお米を買うこともできますからね。

 

年間契約にしろ、そうでないにしろ
本当に信頼のおける農家さんで
そのお米の味にも満足しているなら
その農家さんと契約や購入を
するのもいいと思いますよ。

 

得とか損とかは関係ないでしょうね。
その方の価値観ですから。

 

ただ、米屋としては米は米屋でと言いたいですね。

 

というのも、産地直送と言いますが
私たちが仕入れているお米も産地直送や
産地直送みたいなもんですよ。

 

産地からしか仕入れられないんですから。
いったんJAや卸売り会社の倉庫に
入るだけですから。

 

農家にしても、卸売会社にしても
稲刈りしてすぐすべてのお米を
売り切ることはできませんから
全部売り切るまでは保管場所が必要です。

 

JAや卸売会社などは
保管場所も設備が整ったところなので
農家から直よりも鮮度が良い場合も多いですよ。

 

それに、欲しいときに欲しい量を買う
これも、米屋の方がいいでしょ。

 

以前消費者との意見交換会で
消費者の方の
「誰が作ったか、顔の見えるお米がほしい」

という意見に

あるお米屋さんが
「それでは、ピーターさんや、トムさんっていう人の
顔写真入りのお米なら買っていただけるんですか?」

 

その消費者の方も
二の句が継げないようでした。

ちょっといじわるな返しでしたが
笑っている人もいましたね。

 

誰が作ったかは、もちろん大切なことですが
誰から買ったのかも大切なんじゃないでしょうか。

 

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