10月に入り続々と新米が入荷しています。
いつも食べているお米の新米が待ち遠しい人もいるのではないでしょうか?
京都府産のお米も新米が続々入荷中です。
そんななか、新米京都府丹後産コシヒカリのできはどうでしょうか?
目次
京都府丹後産コシヒカリの新米のできは?
近年は高温のため品質が低下する年が多かった京都府丹後産コシヒカリですが
令和3年産米の出来はどうだったのでしょうか?
現在私の店に入荷している京都府丹後産コシヒカリは最近では一番いいのではないかと感じています。
私の店では農薬や化学肥料を少なくして栽培した、いわゆる特別栽培米を仕入れています。
生産者が美味しいお米作りを心がけなるべく農薬や化学肥料に頼らずに丹精込めて作ったお米です。
それでもここ数年は夏の猛暑で高温障害になり品質が低下していることが多かったです。
田植えを遅くしたり、水管理で温度調節するなど高温障害にならないように
いろいろ工夫して栽培されていましたが自然の猛威にはかなわない年が続いていました。
今年は雨の日が多かったせいか丹後産コシヒカリにとっては夜温が低くなり美味しいお米になったのではと考えています。
もちろん雨ばかりでは良くないこともあるのですが、今年の丹後産コシヒカリにとっては良かったようですね。
京都府丹後産コシヒカリは、過去には財団法人日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」でランク最高位である特Aを12回獲得しています。
当時の西日本では数少ない特Aランクの産地でした。
ところが平成27年度以降は特Aランクに選ばれていませんでした。
大きな原因はやはり高温障害だったと考えられます。
令和3年産米は久しぶりに特Aランクを奪還できるのではないかと思うほど品質が安定しています。
京都府丹後産といっても範囲も広く、生産者もたくさんいらっしゃいます。
ですから、私の店に入荷している丹後産米の品質だけで断言するのは乱暴かもしれません。
でも、私の店だけとはいえここ数年のなかでは最高のできです。
ですから、丹後産コシヒカリは全体的に良い品質であると考えられます。
コシヒカリが好きというあなたなら、今年度産は一度試してみても良いのではないでしょうか。
京都府丹後産コシヒカリの特徴は?
近年はコシヒカリに変わる新品種が各産地で新開発されています。
が、本来の良い品質のコシヒカリはほんとうに美味しいお米です。
丹後コシヒカリが収穫される丹後地方の「磯清水」は辺りを海に囲まれていながら
少しも塩味を含んでいない不思議な湧水で「日本の名水百選」にも選ばれています。
「磯清水」に代表される丹後の水は、半島中央部の原生林から雄大な自然のフィルターでゆっくりゆっくりと浄化され、清浄で美味しくなるのです。
昼夜の温度差があると美味しいお米ができるといわれていますが、丹後地方はまさにその条件に当てはまる地域なのです。
ですから、本来の気候であれば甘みがあり艶があり弾力のある粘りの美味しいお米が収穫されるのです。
魚沼産コシヒカリ以上の食味といわれ、京料理店が丹後産コシヒカリを使用されてきました。
生産量も新潟県などより少ないのであまり京都府以外では販売されていません。
希少なことも丹後産コシヒカリの人気のひとつです。
今年の新米は特Aランクを毎回獲得していたころの食味になりました!