「夢ごこち」という品種はコシヒカリを超えるお米として開発されました。
もう30年以上も前にデビューしたお米の品種ですから召し上がったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
粘りがあり、味もある美味しいお米。
最近は各産地で新しい品種が栽培されるようになり以前より作られる量は減りました。
でも、根強い人気のある品種だけに少量ではありますが各地で栽培されています。
私の店では、京都府丹後産と滋賀県産の「夢ごこち」の新米が入荷したので試食いたしました。
令和4年産(2022年)の新米の品質や食味をご紹介いたしましょう。
目次
令和4年産新米夢ごこち(京都府丹後産・滋賀県産)の品質は
京都府丹後産「夢ごこち」特別栽培米(減農薬・減化学肥料)
入荷した新米は農産物検査で最高位の1等米でした。
主に外観を重視している検査のわりには、今年は少し乳白粒が目立ちました。
私の地元の京都府産は、近年は高温障害による品質低下が多いです。
もっとも京都府産に限らず全国的に天候不順な年が多く各産地とも品質にばらつきがあります。
京都府産も地域や品種によっても多少の差はありますが、全体的に検査は甘めです。
玄米で入荷していますので私の店で精米しています。
外側のぬか層を削るのですが、少し減るのが多かったですね。
京都府丹後産の「夢ごこち」精米
滋賀県産「夢ごこち」慣行栽培米(普通の栽培方法のお米)
滋賀県産「夢ごこち」も入荷した新米はすべて農産物検査で最高位の1等米でした。
京都府丹後産と比べると滋賀県産の方がきれいなお米でした。
品質的には滋賀県産の方が良いようですね。
あくまでも今回入荷した新米はですけども。
滋賀県でも地域によって品質のばらつきがありますが今回入荷した夢ごこちは良い地域だったようです。
滋賀県産「夢ごこち」精米
令和4年産新米夢ごこち(京都府丹後産・滋賀県産)の食味は
京都府丹後産の「夢ごこち」炊き上がり↑
滋賀県産「夢ごこち」↓
京都府丹後産・滋賀県産とも食味は美味しいお米でした。
特徴である軟らかさや粘りもありほんのり甘さもありました。
滋賀県産の夢ごこちの新米と比べると、丹後産の方が少しあっさりしている感じでしょうか。
ですが、少し水加減を控えて炊飯すれば甘さが増しそうな感じがするお米でした。
食感は例年ですと、京都府丹後産の方が少し軟らかい感じがするのですが
今回入荷した新米に関しては、ほぼ同じように感じました。
これから、寒い時期になってきますので冷やご飯は硬くなりやすくなります。
でも「夢ごこち」は普通のお米よりも粘りがあるのでもっちり感があって美味しい冷やご飯です。
お弁当や、おにぎりなどに使うと良いでしょうね。
もちろん普通の白いご飯として召し上がっても美味しいですよ。
ミルキークイーンほどの粘りはありませんがもち臭がしないので
臭いが気になるという人には「夢ごこち」の方が良いでしょうね。